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タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。 内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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この話はげろしさんのこちらの漫画に影響を受けて書いた話です。
量産型にゃーにゃちゃん可愛すぎるんじゃあ~。

+ + + + + + + + + +

「にゃーん♪」
「なーご」
「ごろごろごろ……」



「――ヘル並みに懐かれてるわね、メニャーニャ……」
「ものすごく何とも言えない気分なんですが……」
「ちょっと悪ノリが過ぎたかしら。でも、正直言って会心の出来だと思ってるけど」
「これ以上は作らないでほしいですけども。今でもいろいろなものが耐えかねそうになっているので……」
「顔、真っ赤っ赤だものね」
「猫化した自分の人形がたくさんあって、しかも全部動き回ってて……それでもってこの有様ですから捨てるに捨てられないし……なんでこんな目に遭わなきゃいけないんですか……」
「あなたを慕ってると来ちゃあね……まったく、どうして私には懐いてくれないのかしら」
「懐いたとしても駄目ですからね。自分の姿した人形が他人に世話をされてるのも、あまり想像したくないんですよ……本当に、なんてものを作ってくれたんですか、ミアラージュさん」
「うーん、却下ということかしら。特産品としては間違いなく売れると思うけどなぁ」
「私の評判にもかかわる話ですので本当にやめてください――帝都のお偉方に伝わりでもしたら面倒事になります」
「あー……それは確かにそうかもね」
「……すでに作ってしまった分については、私が責任を持って面倒を見ますので」
「こっちは面倒見たくても見れないしねぇ……あーあ、憂鬱だわー」
「ただ、知識はお借りするかもしれません」
「――えっ?」
「……この子たちって物を食べたりとかはしますか、とか。要するにゾンビ人形の在り方についてなんですけど」
「あー、なるほど。それは確かに逐一説明しないといけないわね……」



「ヘーイ、なんかおもしれェモンが出来たんだってナー?」
「あ、イリスさ――」



「フシャーッ!!」
「ふぎゃーっ!!」



「うおわ!? ナ、ナンダァ!?」
「ちょ、ちょっと、やめなさい!! いきなりどうしたのよ!?」
「現れるなり袋叩きとは……」
「イヤ、ウン、ぬいぐるみだから爪立てられようがちっとも痛くネェケド……」
「ふしゅーっ!!」
「ふぎゃぎゃぎゃっ!!」
「……ア、ちょっとマジで凹んできたゼ……」
「精神に大ダメージっ!?」
「だってヨォ、ミニチュアメニャーニャが一斉に敵意剥き出しってナァ……」
「……これは厳しく躾けなければいけないようですね……」
「いや、メニャーニャ、ちょっと。黒いオーラが漏れてるわよ?」
「ウーン……しかし、ナンダ。いくらお人好しを装っても、やっぱり私の本質ってヤツは、コイツラにはわかるんだろうナァ」
「……私とは違う原因で嫌われてるってこと?」
「というか、普通の生き物だったら嫌いなヤツのほうが多いだろうサ。闇であり、生き物の業を背負う存在――それが冥王であり、私はその力を受け継ぐ者だからナ」
「……今なんてとてもそんな風には見えませんけどね?」
「コイツラがメニャーニャの姿してなかったら、意に介してもいなかっただろうけどヨ……」
「あーはいはい、ごちそうさま」
「やめてくださいミアラージュさん!?」
「……ナァ、メニャーニャ。コイツラ、部屋で飼うのカ?」
「そのつもりです、というかそれ以外にどうしようもありませんし」
「ソウカー……しばらく部屋に入れネェナ、コリャ」
「なに、イリス。メニャーニャの部屋に入り浸ってんの?」
「イエス。けど、今後はコイツラのお出迎えがあるんダロ?」
「あー……イリスさんが落ち着けませんね、これだと。わかりました、躾は厳しくやらせてもらいます」
「ナチュラルに受け入れる方向で話を進めてるわね……」
「ソリャ今更ってヤツサ。ま、次に顔見せるときはちょっとくらい懐いてくれるといいんだけどナー」
「さっき言った説明のような冥王の娘とは思えない台詞ね……」
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ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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