タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。
内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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「おっひるっだおっひる、かっれえーだかっれえー♪」
「ご機嫌ね、エステル?」
「おうよ、なんか久々だなぁ、シノブと一緒にお昼ご飯食べるのってさー」
「そういえば……まだ私が召喚士協会にいたとき以来かしら?」
「いろいろあったなぁ……ありすぎたというか。ハグレ王国でようやく元の日々に戻ったっていうか?」
「そうね……なんでもないようなことが実は幸せだった、みたいな実感があるわね」
「おい、なんかの歌で聞いたことあるようなフレーズじゃないの」
「ふふ、でも事実だもの。さて、それじゃあ冷めないうちに頂きましょうか――」
「ヘーイ、ちょっと待ってクレー」
「なんじゃ、おぬしらもカレーか? わらわたちも相席させてもらえるかのう?」
「あ、イリスにドリントル。どうぞどうぞー」
「フフン、ちょっとしたカレーフェスティバルデスネー」
「そんなに大げさなものでもないじゃろ……しかしまあ、提案した甲斐もあるというものよ」
「ドリントルさん、商品の箱に描かれていますものね」
「本当はわらわはコーヒープリンセスなんじゃが、なぜか勝手にカレープリンセスにされておったわ……」
「ククク、売れれば勝ちってヤツダナ。お持ち帰りも多いらしいゼー?」
「今更訂正はできんわなぁ……」
「ええと……ご愁傷様です」
「正直、最初からカレーキャラだったような気さえしてくるんだよね……」
「こらエステル、シャレにならんことを言うでないわ」
「ヘイ、ドリントル。ワット・イズ・ユア・フェイバリット・ベジタボー?」
「じゃがいもじゃが……って、言わすなっ!!」
「わーお、ノリツッコミ入りましたー」
「息が合ってらっしゃいますね……仲が良いのですね?」
「いや、こいつ侵略者じゃぞ? 警戒を怠ってはならん相手のはずなんじゃが……」
「いやー、でも最近ふたりでアイドルユニットを結成したって聞いたよ?」
「イエース。ウィー・アー・ダブルプリンセス。オーケー?」
「ああ、そういえばイリスさんも『冥王姫』なのでしたね」
「ソウダゼー。これでも王族のたしなみってヤツは身に付けてるからナー」
「そんな風に見えないけどなぁ……ジャンクフードを持ち込んでくるし、今もこうして一緒に庶民的なカレー食べてるし」
「わらわにとっては庶民的というのは憧れなのじゃがなぁ。王族として振る舞うのはがっちがちじゃから」
「うえー、あんまり想像したくなーい……」
「ガサツだもんナ、エステルはヨ」
「ストレートすぎっ!?」
「残念だけど擁護できないわね……」
「シノブぅー!?」
「フルボッコじゃのう……」
「ところで、イリスさんは辛いものがお好きと聞いていますが」
「オー、イエース。このカレーも悪くはないが、物足りないときはコイツの出番ネ」
「なんじゃその小瓶……いや、何かの粉が入っておるな?」
「フフーン。ディス・イズ・イリスチャンラブペッパーデース♪」
「あっ……やめろよ、今開けるなよ!? 辛すぎて匂いだけでもめちゃくちゃ刺激強いヤツだろそれ!?」
「舌どころか鼻や目までやられそうじゃのう……」
「オー、バッドレプテイション……」
「なんだか逆に興味が湧いてきたわね……でもまあ、試すのは後日にしましょうか」
「マジかよ、チャレンジャーだなシノブ……」
「ナンダ、ユーも辛いものが好きなのかい?」
「そうですね、召喚士協会に居た頃とハグレ王国に来てからは、よくカレーを頂いています」
「シノブがしょっちゅう食べてるもんだからさ、私もいつの間にかカレーが好きになっちゃったんだよなぁ……」
「ふむ、そういえばエステル、デーリッチとの会話でも似たようなことを言っておったな。デーリッチがプリンを食べるからプリンが好きになったとか」
「あー、言ったね。今のカレーの話もその時言ったんだった」
「じゃあ、私がこのペッパー入りのカレーを食べてる姿を見てユーも好きになったりは」
「しねえよ!!」
「オーノー……まあ、私もシロウトにはオススメしないけどナ。慣れないヤツはタラコクチビルになっちまうゾ、ククク」
「嫌すぎるぅ……」
「でもイリスチャンラブと言えば、辛さに目を瞑れば栄養価はかなり高いのではないかしら?」
「ン、評価してくれるのかい?」
「いや、まあ、パーティ全員のMP+10じゃったか。極めて強力なのは間違いないじゃろ」
「メタだなぁ……わかりやすくていいけど」
「辛くて栄養があるものなら、研究を進めている時のお供にも良さそうね?」
「ワット? 辛いものを摂ると研究が捗るのカ?」
「私の体感ですけどね。辛さで頭の中が冴える感じがするからかも」
「ナルホドネェ――アイツも同じ理由でカレー食ってんのかネェ?」
「っ!!?」
「……あ、メニャーニャ」
「なんでまたあんな離れた席にいるんだアイツ……」
「ククク、私たちが和気あいあいとしてるから近づきづらかったんジャネェノ?」
「っ、イリスさん、食べてるときに後ろ襟つまむのやめてもらえませんかね!? わざわざマジックハンドまで使ってっ……!」
「いいからこっちに来いヨー。せっかく先輩ふたりがいるのにわざわざひとりで食べることネェダロー?」
「イリス、いつから気づいておったんじゃ?」
「アイツが食堂に入ってきた時点でナー。ま、誘うタイミングはチョット考えてたケド」
「メニャーニャ、一緒に食べましょう?」
「そうだぜー、多いほうが楽しいってもんだぜー?」
「ふむ、皆が言いおるなら、わらわからも頼むぞ、メニャーニャ?」
「……ドリントルさんまでそう仰るのなら、仕方ありませんね……」
「おーい、私たちの優先度はひく――いてぇっ!? かかとで足の指をぉっ!?」
(……チョットエステルがかわいそうダナ)
(じゃが、メニャーニャも顔が赤くなっておるのう……)
(それでいて、さりげなくエステルの隣に座るのね……)
「何ニヤニヤしてるんですかお三方」
「ナンデモ」
「ないわ?」
「ないぞ?」
「息が合いすぎでしょうっ!?」
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自己紹介:
ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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