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タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。 内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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イリス、メニャーニャ。
イリス様のちょっと危ない願望、それを後押ししようとするメニャーニャさん。

+ + + + + + + + + +

「――オマエの心臓を抉り出して、そのまま貪り喰らいたくなる」

「――オマエに流れる血を啜り、赤い化粧をしたくなるんダ」



「――そうして魂のみならず、血肉さえもあなたのものとなる」

「――それはそれで、悪くはないかもしれませんね?」





「……ちょっとくらい拒否してみせろヨ……」
「してほしいんですか?」
「……正直言うと、イエス、ってナ。今言ったような衝動があるのは事実だが、やっちゃいけないって、理性で食い止めてる」
「らしくありませんね、イリス様。本能の赴くままにやりたいことをやる、それがあなただったではありませんか?」
「――やっちまったら、一巻の終わりだゾ、メニャーニャ」
「まあ、生き物としては確かにそうですが……死後はあなたの死神として仕える契約をしていますから。終わりと同時に始まりでもあるんです」
「それにしたって、拒否するどころかまるで誘うような受け答えジャネェカ……私も我慢強いほうじゃないカラ、あまり煽ってくれるなヨ?」
「……そうは言われても、逆に煽りたくなりますね」
「オイコラ」
「いえ、だって。先ほど、心臓を喰らいたいなんて仰いましたが……人生を全うして老いぼれてからよりも、今のほうが美味しく頂けるかもしれませんよ?」
「馬鹿言ってんじゃネェヨ。その時が来たら不味かろうが喰ってやるサ……もっとも、そうなる前に丁重に火葬されそうだがナ、オマエの場合」
「遺体を保管するように周囲に言っておきましょうか?」
「イラネェヨ、そこまでしなくていい。もしオマエが老衰で死んだとしたら、そりゃあもう盛大な葬式になるんだろうナァ――大いなる偉人を亡くした、って具合に」
「……そんな風に盛り上げられるのは好きじゃないですね」
「ソウカ? もしオマエが今すぐ死んだとしても、やっぱり盛大に惜しまれると思うゼ? なんせ帝都においても特務召喚士官殿だし、ハグレ王国においてもずいぶん慕われてるジャネェカ」
「……、それ以上はやめてもらえませんかね!?」
「なんで心臓を抉り出したいってフレーズには平然としてるクセに、褒めるのがダメナンダヨ、オマエ……」
「ほっといてくださいっ……!」
「さっきまでのヨユーはどこへ行ったんダヨ……まったく、カワイイヤツメ」
「っ、イリス様、苦しいですっ……!」
「クク、心臓も美味そうだが、こういう生きた人間の抱き心地もグッフィーリン♪ そうやってじたばたするのも込みでナー?」
「性格悪いっ……!」
「そりゃ、私が性格良いワケネェダロー」
「うううぅぅぅ……!」



「――ラブ、ユー、メニャーニャ。心と体、その隅々まで私のモノにしてやる」

「――待っていますよ、イリス様。私が息絶える、その時まで」
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ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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