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タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。 内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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「ざくアク版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負」参加作品。
お題は「こたつドラゴン・ゼニヤッタ・イリス」。追加でサイキッカーヤエ。
テーブルの上に並ぶお団子の話。

+ + + + + + + + + +

「ヘイ、ドラゴンガール。コタツ、邪魔するデース」
「んー、イリスちゃん? いいよー、どうぞー」
「よっ、ト。んー、相変わらずぽかぽかデスネー」
「んふー、ごゆっくりどうぞー」

「あら、今日はイリスさんが先客ですのね?」
「オー、ゼニヤッタ。ユーも温まりにきたのかい?」
「あははー、どうぞどうぞー」
「では、失礼します」
「ンー、でも氷属性の三人がそろってコタツ入りってのも、ベリーストレンジ、奇妙なモンダナァ」
「言われてみれば……でも、いつもですけど、なんだかほっとしますわ」
「ふふふー。好きなだけゆっくりするじゃん♪」



「……ンー」
「あら、イリスさん、どうされました? ……私のほうをじっと見てらっしゃいますけど」
「いや、ちょっとナ……ヘイ、ドラゴンガール」
「んー? なにー?」
「いや、ユー、いつも頭だけコタツから出してるっていうか、コタツを背負ってるみたいな姿勢してるけどサ……今ちょっと、私やゼニヤッタと同じ座り姿勢、とってみてくれネェカ?」
「ええー? ……よいしょっと。これでいい?」
「……フーム」
「今度はこどらさんをまじまじと見てますわね……」
「……フフ、ククク」
「あれ? なんで笑うの?」
「いや、私とゼニヤッタとドラゴンガール、合わせて――」



「テーブルの上にお団子が六つ、ってナ♪」



「……え、えええー!? イリスちゃん、スケベはよくないよ!?」
「い、イリスさん!? もしかして、さっき私を見ていたのは、そういう意味だったのですか!?」
「ナンダヨ、うろたえすぎダロ……ユーたち、良いモン持ってるジャネェカ」
「って言われても、なんだか途端に危ない予感がしてきたよ!?」
「イリスさん、そんな破廉恥なお人だったのですか……!?」
「待てコラ、オーバーリアクションすぎてちょっと傷つくんだが……アー、ちょっと静かにしろ、別のお客さんが来たゾ?」



「なんだか騒がしいわねぇ。こどらー、こたつに入れてー?」



「あ、ヤエちゃん。いいよー、お好きな場所にどうぞー」
「こどらが座ってるのは珍しいわね」
「……フムフム」
「なによイリス、あんまりじろじろ見ないでよ」
「イヤ、これでテーブルの上にお団子八つ、カナ」
「はあ!? せ、セクハラはやめなさいよ!?」
「オーイ、ユーもカヨ……」
「今日のイリスちゃんは危険だよ、ヤエちゃんも気をつけたほうがいーよ……」
「まあ、私ってヤツはむしろ危険なのが普通だけどナー」
「自分で堂々と言わないでくださいまし……」
「にしてもオマエラ、そろいもそろって良いスタイルしてるくせにウブすぎんダロ……まあ、それはそれで面白いケドサ」
「悪かったわね、あんたみたいに慣れてるわけじゃないのよ」
「ユーが一番説得力ネェゾ、むちむちポーク」
「なんでよ!?」
「いや、だって普段のサイキッカースーツ、身体のラインがぴっちり出てるジャネェカヨ……」
「あー、それには同意するじゃん」
「刺激的な格好でいらっしゃいますね……」
「は、反論しづらい空気っ……! で、でもあれは基本的に仕事着だから! プライベートまでああじゃないからね!?」
「まあ、私服はわりと普通にオシャレしてるよナ、ユー」
「あ、あら? 素直に褒められるとそれはそれで照れくさいわね?」
「クク、たまには素直に褒めさせろヨ。まあ、ユーにしてもドラゴンガールにしてもゼニヤッタにしても、美人の部類に入ると思うんだがナァ」
「あ、ありがとうございます……」
「う、嬉しいんだけどなんかすごい恥ずかしいじゃん……」
「――ドラゴンガールは引きこもりだし、ゼニヤッタは箱入りだしで、ウブな反応しやがるのもわからんではないんだが……」
「いやちょっと、話を最初に戻した上で私は仲間はずれ扱いかよ!?」
「ぶっちゃけ、オトコと何かあったりはしなかったのか、ユー?」
「ないわよ!? ……どうせ痛い人扱いばっかりされてたし……」
「オイオイ、それってわかっててやってるんジャネェノカヨ。こうして話してると、わりと普通に常識人だし、ユー」
「夢を見たいじゃない。普通じゃない何かを求めたっていいじゃない。なのに周りはまともに付き合ってくれないんだもの」
「フーム……いや、なるほど、ククク」
「いや、そこで笑わないでよ、気味が悪いわ」
「ソーリー。ユーにとっちゃ、ハグレ王国は天国みたいなもんかと思ってナ」
「はあ?」
「だって、今ユーの目の前に居る存在を見てみろヨ。こたつに潜ってだらだらするドラゴン、世間知らずでちっとも悪魔らしくない悪魔、そしてこの私――冥王の娘。普通ってヤツに見えるカ?」
「あ、なんかひどい言われようじゃん……」
「間違ってはいないんですけどね……」
「――言われてみれば確かに普通じゃないというか、わくわくしてくるわね。そうね、普通じゃないものがいっぱいあって、飽きない王国よね、ここって」
「ユー的には、フラワープリンセスやウサギニンジャのほうがストライクみたいだが」
「あの二人はまさにスペースヤエチャンの開始フラグに関わっているのよ……!!」
「でもドリントルちゃんも、持ってる常識は私たちとそんなに変わんないじゃんね」
「そうですわね……それに貴族として、王族のあの方から学べることもあります」
「ま、大きく違う点もあれば、共通点もあるってコトなんだろうナ」
「イリスにまとめられるのはすごく違和感があるわ……」
「わりと私自身もそう思うゼー。この王国、私がツッコミに回らざるを得ない場面も意外と多いからナ……」
「イリスちゃんから見ても奇想天外な王国だってことー?」
「イエス。ドラゴンガール、ユーはドウダ?」
「んー、がんばりがいがあるじゃん!」
「……たまにバイトしてきたり、特産品のPRで出番が多かったりするよナ。前にメニャーニャと話したことあるケドサ」
「んふふ~、特に食べ物は結構試食させてもらえるんだよー。好評みたいで嬉しいじゃん♪」
「それに、こどらさんはこの王国に来たばかりの頃の私に声をかけてくれたり漫画を貸してくれたり、いろいろと世話を焼いてくれましたのよ?」
「え、マジカヨ……意外とコミュニケーションは積極的なんだナ、ドラゴンガール」
「んふふ~、漫画の力は偉大だよー。ヤエちゃんにもよく貸してるし」
「こたつで読むとなおのことくつろげちゃうのよね……」
「フーン……そうやって時々テーブルの上にお団子並べてるワケカ」
「また急旋回でスケベトークにっ!? どうしてそういう方向に持っていこうとするのよ!?」
「ソリャ、私はそういう話がわりと好きなのと、ユーたちのそういう反応が面白いからサ」
「イリスちゃんをこたつに入れづらくなるじゃん……」
「あ、でもこどらさん、それは私が寂しくなりますわ。イリスさんからも同じ悪魔として、いろいろ面倒を見てもらっていますので……」
「アー、面倒を見るってのはこういうトークじゃなくて真面目な意味だからナ、そこは勘違いしてくれるなヨ?」
「念押しされたわ……」
「別に、無理にセクハラトークを受け入れろとは言わないが、少しくらいは自分たちのスタイルについて自覚しといたほうがイイゼ? 忠告しといてやるヨ」
「はあ、それはどうも……あんたの言葉だから素直には受け取りづらいけどね」
「ヒッデェナー。私がどう思われてるか、察せられるゼ」
「ニヤニヤしながら言わないでよ、まったく」
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ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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