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タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。 内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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イリス、ニワカマッスル。
途中のあるネタがやりたかっただけのSS。

+ + + + + + + + + +

「アルフレッドは姉貴二人に連れて行かれて、ベルの野郎はクウェウリさんとデートに言ってて、クラマの奴は神様勢に連れられて、そんなわけで今日も一人で飯がうまい、チクショー!!」



「のっけから不景気な発言してんじゃないデース……」
「ん? 何だ、どうしたイリス嬢?」
「別にー。一人寂しいひねくれ筋肉ダルマがいるから気になっただけデース」
「ひでえっ!?」
「ま、ついでに私もランチタイムで、このへん空いてるし、お隣お邪魔シマース」
「お、おう……」
「何ダ、緊張してやがるのカ?」
「一人だと思ってたのに、なんで俺は今イリス嬢と一緒に飯食ってんだ……これは夢なのか……?」
「――ウリャ」
「むおっ!? う、う、腕になんか柔らかい感触がっ!?」
「ウリウリ♪」
「ちょ、ま、お嬢、何やってんだ、あ、あたって、あたってるっつうの!?」
「あててんダヨ」
「なにぃー!? いや、お嬢、ちょっとは恥じらいってもんをだな……!!」
「ククク、ここまで面白い反応してくれると、恥じらいなんてなんのそのダナァ?」
「おいこらぁ!?」
「ついでに夢じゃなくて現実ダ。少しは認識できたカ?」
「おーい、そこのお二人さん。じゃれあうのはいいが、もう少し静かにしてくれー」
「オー、ソーリー、キャサリン。このくらいにしておきマース」
「…………」
「骨抜きになってやがる……」
「オー、面白くてやりすぎてしまいマシター」
「あんたもちょっとは自重しろよ。子供が見たら教育に悪いだろうに」
「ユーが教育を語るのカヨ……それにデーリッチたちだって、どこかからこういうことを覚えてくるかもしれないゼ?」
「あんたが筆頭じゃねえかよ、まったく」



「――はっ、俺は一体……」
「戻ってきたカー?」
「と、隣にイリス嬢……やっぱり俺はまだ夢を見ているのか……?」
「現実だっつってんダロ。イイ加減にシヤガレ」
「あ、ああ、すまねえ……いや、しかしそれにしても……」
「それにしても、はこっちの台詞ダヨ。ユー、マッシブボディのクセに、今の反応見る限りだと、女に対して免疫ってヤツがネェンダナ……」
「……しょうがねぇだろ。今の今まで女にモテた記憶なんてさっぱりねえから、どうしていいかわかんねえんだよ」
「ソリャ、腰ミノ一丁の筋骨隆々ミノタウロスなんて、見た目が怖すぎて近寄りがたいってモンダ」
「直球っ!? ……い、いやしかし、マーロウさんだって露出度は俺と似たようなもんじゃねえか?」
「アー、そういえば……ケド、ユーみたいに見せびらかすって意味合いとは違うダロ、あのオッサンはヨ」
「筋肉は俺のアイデンティティだぜ……主張したっていいじゃねえかよ……」
「見る側が受け入れるかどうかはまた別の話ダヨ。ユーがモテネェってことは、受け入れがたいのが多数派ナンジャネェノ?」
「うぐぅっ……!」
「――天狗ボーイやゴーストハンターはユーと比べて端正な顔立ちをしてやがるが、もしアイツラがユーと同じ格好してたとしたら、やっぱりモテてたかどうかは怪しい気がするゼ?」
「そ、そんなに変なのか、俺の格好は……」
「一般的にはナ? ただまあ今となっちゃ、少なくとも私としては、服を着たユーってのもなんとなく違和感があるんだが」
「それ、俺は結局どうすりゃいいんだよ……」
「モテるためにアイデンティティを曲げるか、モテなくとも貫き通すか、だいたいそんな二択ナンジャネェノ?」
「貫き通してなおかつモテるという道はないのかよっ……!」
「贅沢言うんジャネェヨ」
「贅沢扱いっ!?」
「――ま、贅沢ついでに、ユーがその気なら今日は一日付き合ってやってもいいケドナ? ランチトークの延長ってことでドウダ?」
「――――」
「オイコラ、意識飛ばしてんじゃネェヨ」
「これは本当に現実なのか……俺は夢を見てるんじゃないのか……それともこのままお嬢の誘いにホイホイ乗っちまったらとんでもないことになるんじゃないのか……」
「オイ、いい加減フツーに傷つくんだが?」
「……いや、お嬢。悪いが正直言ってすげえ信じられねぇ。あんたのことだから裏がありそうな気もしちまうが、それでも美女から誘われるとは夢にも思ってなかったもんで」
「オー、一応は美女って言ってくれるんだナ……ま、実際のところ、ボディーガードとして連れ歩くにはユーはうってつけなんダヨ。誘われたって思えないなら、ガードを依頼したとでも思っとけばイイサ」
「別にボディーガードなんかいらないだろ、あんた……いや、しかしまあ、せっかく誘ってくれてるのにこれ以上言うのもあれだな……」
「ユーが普段私のことをどう思ってるのかってのもよーく知れるゼ……まあ、お互い様ってヤツカナ?」
「お互い様ついでに今日は理解を深めさせてもらうとするよ、お嬢」
「オーケー、ランチが終わったらプチデートといくデース」
「デ、デエト……」
「ホンットに免疫ネェナ、ユー……」
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自己紹介:
ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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