タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。
内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
+ + + + + + + + + +
「セックスしたい」
「抱きつきながら言うなよ!!?」
――ぎゅむぎゅむ。
「……セックス、したい」
「いや、だから……なんなのよ、もう。えらく気の抜けた声出しちゃってさあ」
「ヨッキューフマン、デース」
「もっと危ない単語が出てきた!!?」
――ぎゅむぎゅむ。
「……ハァ。ユーとセックスがしたいゼ、エステル」
「この流れでうんって言わないからな? 絶対言わないからな?」
「ダヨナァ……ハァ」
「だよなぁって……断られるの前提で言ってたわけ?」
「まあナ。欲求不満なのもユーとしたいのも本音だが、あえて口に出して拒否をもらうことで、ブレーキをかけてるってところカナ」
「ブレーキ?」
「……ユーとセックスがしたい。けど、ユーが望まないかぎりは、したくない」
「イリスなりに自制はしてくれてるんだ……」
「ソウダヨ。けど、欲求ってのは厄介なヤツでナ。我慢してると、膨らんじまうのサ」
「今の言葉も危ないけど、でも、なんとなくわかる気がする……」
「先に釘刺しとくケド『しょうがないなぁ』的な流れはヤメロヨ? ユーも気を強く持て」
「セックスしたいってのと同じ口でそれを言うか」
「複雑な心境ってヤツダヨ。アンダスタン、プリーズ」
「で、欲求不満って言ったよね?」
「イエス」
「……けっこう下品な質問するけど、冥界ではそういう欲求って満たされてたの?」
「アー……いや、そんなことはない。冥界だと欲求のレベルが低かったカナ。ナンカ楽しいことネェカナ、みたいな」
「暇だったの?」
「そりゃナ。まして次元の塔に飛ばされた時、私は次元の狭間に囚われちまって、身動きが取れなくてサ。あまりにも退屈だったワケで」
「だからって解放された矢先に地上侵略とか言い出すのはさぁ……」
「ま、そのおかげでハグレ王国とガチでぶつかり合って、負けて、強いなコイツラって思って、だったら私も王国の一員になってみるかってナ」
「一員になるだけじゃなくて、乗っ取りにきたじゃんかよ……」
「……その結果として恐ろしいものを呼び出しちまったみたいだが……」
「あ、顔が青い……わかった、これ以上この話はナシね?」
「――ま、それを除けば、基本的にこの王国はサ、楽しいんダ」
「楽しい……のに、欲求不満?」
「イエス。楽しいし、なんだかんだユーとも接点ができて、こうやってハグしあうだけでもハッピーな気分になるんだが……同時に、贅沢にもなっちまってナ」
「あー……もっと欲しくなるってこと?」
「そういうことダヨ。で、行き着く果ては」
「言うな」
「オウフ……でも、繰り返すが、エステル。ユーが望まない限りは、しない」
「それはいいけど……変な形で爆発させないようにしてほしいわね」
「気をつけマース」
「でも、考えてみりゃ、おかしな話でナ」
「はあ?」
「――メニャーニャは強引に迫って私のものにした」
「……怒らせたいのかよ、私を」
「そんなつもりはないが、覚悟はしている。けど、一方でユーに対しては強引に行こうと思えなくてナ」
「あー……なるほど。なんか態度に差があるわね?」
「言っとくケド、ユーに対してもメニャーニャに対しても、私は真面目だからナ? 仇為すヤツは踏み潰してやるってくらい」
「けど、強引なスキンシップは……まあ、でも当初は喧嘩もしたけど、それがあって今があるわけだし、メニャーニャも満更でもなさそうなのがねぇ……」
「背負い込みすぎる癖はあるが、開き直ると強いんダヨ、ああいうヤツは」
「……なんか今、ウソウの森で啖呵切ってたメニャーニャ思い出したわ……」
「ダロ? ちなみに前も話したが、今は逆に私が押し倒されることもアル」
「そのあと私に泣きつきに来てたわよね……」
「で、ユーに告白したのもその時ダ」
「告白かぁ……うん、本気なのはわかるけど、だからってその」
「アー、言うナ言うナ。ま、できるだけ我慢するカラ、あんまり心配してくれるなヨ」
「我慢、ねぇ……」
――ぎゅむぎゅむ。
「うぷっ……」
「セックスはさせられないけど、これくらいなら……」
「オー、ライクアヘヴン……」
「……なんていうかさあ。イリス、卑怯だよ」
「ワット?」
「悪魔デース侵略シマースって来られるよりも、こうやって普通に甘えてこられるほうが、こっちもハードルが下がってくるっていうか……」
「オイオーイ、シッカリシロヨー」
「しっかりしてほしいのかよ……あくまのささやきが来るかと思ったのに」
「変に刺激すると、ささやきを通り越して導火線に火が点いちまうゼー?」
「危ねえな!!? ……いや、でもまあ今後、心構えができるって意味では、今のこういうやりとりはアリなのかな?」
「ま、警戒しといてくれたほうが、私も我慢しやすいカナ?」
「それでいいのかよ……」
「良くないってなったら、それはユーの貞操の危機になるんダゼー?」
「怖いこと言うなよ!? でも、そうなんだよねぇ……」
「クク、その気になったらいつでも言いナ。私は待ってるゼー?」
「できればずっと待ってたままでいてほしいわ……」
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こうと
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男性
自己紹介:
ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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