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タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。 内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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雪乃、プリシラ、イリス、福ちゃん。
「ざくアク版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負」のお題に久々にイリス様が出てきたので挑戦してみたのですが、60分どころか2日かかりました……(遠い目)
お題は前3人ですが、福の神様も居ます。

+ + + + + + + + + +

「イリスさん、お隣失礼しますね」
「ンー? ハロー、プリシラ」
「あれからお加減はどうですか?」
「いつの話してんダヨ。アイムソーファイン、オーケー?」
「ふふ、ならいいですけどねー。まあ、シノブさんの例もありますし」
「後遺症残ってんだっけカナ。それでも一線を張るだけの力はあるみたいだが」
「すごい人ですよねぇ……今でも憧れちゃいます」
「そういやユーが今の力を手に入れたのって、そもそもはシノブの導きがあってのコト、だったか?」
「マナジャムの栽培方法を教えてくれて……私自身もそうですけど、この世界における妖精の在り方というものが大きく変わりましたね」
「今やハグレ王国の中じゃ指折りの魔力の持ち主だもんナァ、ユー」
「指折り、ですか……そこへ行くとイリスさん、あなたは王国入りされてからは能力的にもおとなしめになってますよね?」
「ユーに言われると否定できネェナァ……氷属性と魔力、どっちのブーストもユーのほうが上ダ」
「イリスさんは他に会心率のブーストもありますけど」
「固有技で言うとイリュージョン用にナ」
「私は固有技にクリティカルが出るものがありませんし、まあお互いに妥当なブーストではあると思うんですけど」
「けど、ナァ……冥王姫たるこの私が、一番自信を持つ力で他に劣るとは、あんまり思いたくネェナァ」
「まあまあ、そこは太陽の下で戦っているからハンデを背負ってるんだということで。冥界ではものすごくお強かったじゃないですか?」
「結局負けたケドナ。私の力を毅然と受け止めるヤツがいたせいで」



「呼ばれた気がしますっ!!」



「あら、雪乃さんこんにちは」
「ええと、混ぜてもらっていいですか?」
「イエース、ユアウェルカム」
「そういえば、雪乃さんは私たちとはやや違う意味で氷属性を主張してますよね?」
「超氷耐性で、しかもヴェールを使ってさらに強化できると来た……私の天敵ダヨ、チクショー」
「普段は投擲をアピールしてますけど、私は氷の力だってすごいんですよっ!」
「わかってるヨ、メチャクチャ思い知らされたヨ……冥王姫たるこの私が、こんな女子高生の氷の力も突き破れネェとはナー」
「あ、イリスさん、拗ねてらっしゃいます?」
「拗ねてネェヨ」
「拗ねてらっしゃいますー?」
「乗っかるんジャネェヨ!!? いい加減にシネェとオマエラまとめて魂手繰っちまうゾ!?」
「でも私は氷耐性持ちで睡眠は効きませんよ?」
「私は仰ったとおり超氷耐性で同じく睡眠は効きませんよー?」
「ウギャー!!?」
「あ、吹っ飛ばれましたね」
「無情なカウンターを決めてしまいましたっ……!」



「お二人とも、あまりからかうのはやめてあげなさいな」



「あ、福の神様、こんにちはー」
「氷属性同士で楽しそうにしてますわね?」
「えへへ、そうなんですよー」
「シット、私が楽しそうに見えるのカ……」
「あら、わざとやられ役をなさっていたのではないのですか?」
「ちょっとオーバーリアクションっぽいですもんね」
「あの、本当に気を悪くされてたなら、その、ごめんなさい!」
「イーヨ、別に。というか、悪魔に素直に謝るんジャネェヨ。弱みはそうそう見せるモンじゃない」
「そういうイリスさんは悪魔なのに随分と素直な忠告をなさるんですねー?」
「いちいち突っ込んでくんなヨ。まったく、私もヤキが回りすぎちまっタ」
「うふふ、ローズマリーさん曰く、ここは『お人好し王国』だそうですから。イリスさんも順調に染まっているようですね?」
「オゥマイゴッド……」
「ところで、福の神様も氷属性なんですよね?」
「ええ、そうですわ。ただ、皆さんと比べるとそこまで目立った特徴とは言えませんけれど」
「禍神だったころの名残ジャナイノカ?」
「そうかもしれませんわね。イリスさんに言われると否定はできません」
「あら、それはどうしてでしょう?」
「イリスさんの力は魔法書として私たちも使うことができますけど、私は相性が良いものですから。イリスさんが私の正体を察し取るきっかけにもなりましたしね」
「ああ、なるほど。状態異常のほうが肝ですから、確かに福の神様は最高の使い手ですね?」
「皮肉なもんダヨ。ま、あくまで私の力であって禍神の力ではない、ということにしておこうカナ」
「ふふ、ありがとうございます」
「……もしかすると、福の神様も本気を出せば私たちよりも強い力を発揮できるんですか?」
「ストップ。ありえない話をしても仕方がナイゼ?」
「ありえない、ですか? 私は興味がありますけれど」
「私もですー!」
「私から話しますわ。確かに今もその気になれば禍神としての力を使うことはできます。けれど、それでは福の神である意味がないのです」
「え、ええー? どうして?」
「――都合が悪くなった時だけ禍神の力を振りかざすようでは、誰からも信頼されないのだと。抑止力が抑止力になってないから、お前は今でも嫌われたままなんだ、と……あの子から言われましたわ」
「御影星ダナ?」
「ええ。あの子を許すわけにはいかなかったけれど、投げられた言葉は肝に銘じなければいけない、そう思いました」
「――なるほど、信念というわけですね」
「そういうことですわ、プリシラさん」
「あ、でもでも! 福の神様は最初期にハグレ王国に来られましたから、氷の魔法にお世話になった時期がありましたよ!」
「オゥ、どんな場面ダ、雪だるまガール?」
「南の世界樹のハガネスパイダァ……!」
「オーゥ……名前からしてわかりやすいナァ」
「物理攻撃に強そうですが、虫なので氷の魔法に弱い、と言ったところですかね?」
「そうなんですよプリシラさん! なので、ローズマリーさんと福の神様の氷魔法でなんとかしてもらいました!」
「懐かしいですわねぇ……程なくしてティーティー様が加わり、少し経ってからゼニヤッタさんが加わり、私も少し影が薄くなったのですが」
「とはいえ、あって困る能力ジャネェダロ。デーリッチや紅茶神がメニューリカバー担当でユーが戦闘中の回復を担う、って住み分けはできる」
「氷の力も、その時期ならゼニヤッタさんを起点に連携を取ることもできたんじゃないですか?」
「ふふ、フォローありがとうございます」
「なんだかんだでユーの力にもいろいろと役割がある、ってコトダナ」
「役割と言えば私と雪乃さんはイリスさんと戦う際の壁役としてまずお呼びがかかりますよね?」
「そこでいきなり話を戻すなヨ!?」
「あ、ティーティー様も氷耐性と睡眠無効を持っていますわよ?」
「追い打ちをかけるな福の神!!?」
「あーっと、冥王姫イリス、怒涛の言葉攻めにノックダウン寸前です!!」
「ノリノリで実況するな雪だるまガール!!? オマエラ私に何か恨みでもあるのカ!? 私そこまで悪いコトしたデスカー!?」
「いえ、面白くてつい」
「イリスさんがそこまでいっぱいいっぱいになるのって、珍しいですよねー?」
「この人、意外と隙が多いんですのよ?」
「ふぎゅううう……ロケットスケーターズどもめ……」
「そういえば私たちとゼニヤッタさんはその常時強化でさらに上乗せできるんでしたっけ」
「ふぎゅぎゅぎゅぎゅううう……」
「というか福の神様、止めに来られたはずなのにいつの間にかノリノリじゃないですか」
「ふふ、なんだか可愛らしく見えたものですから」
「確かに、今のイリスさんかわいいかもです!」
「あんまり嬉しくネェゾ……どうせならもっとストレートに褒めてクダサーイ」
「まあ、それはまたの機会に。今日はこういう流れですけど、受けた恩は忘れてませんし、なんだかんだイリスさんがものすごく強い人であることもみんなわかってますから」
「そうですよー、味方になってくれると頼もしいんですから!」
「……アレ、なんだコレ。本当にストレートに褒められたら、それはそれでむず痒いんだが」
「イリスさん、そういうのは慣れてらっしゃらないでしょう?」
「言うんじゃなかったヨ……」
「なんだか凹ませてばかりですみませんね。お詫びに今日のお昼ご飯の代金は私が持ちましょうか?」
「後で利子つけて返せとか言わネェだろうナ?」
「あはは、さすがにそこまでがめつくありませんよー?」
「ま、それならお言葉に甘えるとしますかネェ」
「その代わり冥界にも妖精王国を贔屓にしていただければ」
「後出しはヤメロヨ……まあ、考えないこともないケド」
「お昼ご飯の代金で経済の話をしている……!」
「スケールが大きいのか、ケチケチしているのか、どっちなんでしょうね?」
「どっちもですよー、たぶん」
「あ、本人自らご回答が」
「ま、経済を操縦するなら、どっちも必要な資質なんだろうサ」
「加えて、ハグレ王国には金運にもお強い福の神様がいますからねー」
「って、そういやユー、獲得ゴールドが増える常時強化あったんだっけナ……」
「うふふ、豊かさも福のうちということですわ」
「そして運を味方につけるのも実力のうち、ということです」
「そろいもそろって上手いこと言いやがっテ……」
「頼もしいなぁ……!」
「雪だるまガール、頼もしいなぁって言いたいだけダロ?」
「頼もしいんだから仕方ないです!」
「ドヤ顔カヨ!?」
「イリスさん、すっかりツッコミが板についてますね?」
「どうしてこうなったデースカ……」
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ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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