タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。
内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
+ + + + + + + + + +
――こんこん。
「はい、どうぞ。開いていますよ」
「お疲れ様です、シノブさん」
「お邪魔するゼー」
「あら、ローズマリーさんにイリスさん……もうこんな時間ですか」
「就寝の見回りに来たんですが……もしかして、捗られてます?」
「そうですね、時間を忘れてしまいました」
「また本書いてんのカヨ。まったく、どんだけ知識が出てくるんダ、ユーの頭からは」
「ふふ、ありがとうございます。それにしても、珍しい組み合わせですね?」
「私もそう思いますよ。イリスのほうから見回り志願してこられちゃって……」
「フフン、夜更かしが過ぎると悪魔がさらいに来るんダゼ?」
「こんなことを言うものですから。本当にやりそうで怖いんだけど、理にかなってるような気もして……」
「口が上手いですね、イリスさん」
「ククク、もっと褒めろー。そんなわけで、捗るのもいいが、夜更かしもほどほどにナー?」
「そうですね、一息入れるべきでしょうか……ただ、今は調子がいいのですよね」
「時間を忘れたって言ってましたね?」
「まあ、その気持ちもわかるんだけどナ……かといって、今のユーはあまり無理できる身体じゃないと思うんだが?」
「心配してくださるんですか? 確かに、後遺症が残っていますからね」
「難しいところだよナ。執筆の調子が良いうちに出来る限り進めていきたいが、果たして身体はついてくるのかっていうナ」
「うーん。私も気持ちはわかるんですけど、基本的には就寝時間は守ってもらわないと、子供たちに示しがつかないので……」
「それもわかります。まずは大人がルールを守らないと、ですね」
「オマエラだってまだ大人って歳じゃネェダロ……」
「ちなみにそういうイリスはいくつなの?」
「非公表デース。というか、正確な数字は自分でもワカンネェヤ」
「あ、わりとあっさりしてますね……」
「イヤァ、例えばユーたちと同年代だなんて言って信じてもらえるわけネェしナ」
「冥界を統べる王……の、娘さんですよね」
「イエス、私のパパは冥王として永きに渡り君臨している。当然、その娘たる私も永くから存在しているってわけサ」
「すごい大人なんだねぇ……」
「――もっとも、私は悪意から成る存在でもあるからナ? 基本、ルールなんてクソ食らえ、ダゼ」
「そうですか? あまりそういう印象がないのですけど……むしろ今はローズマリーさんと一緒に就寝ルールを守らせようとしていますよね?」
「そりゃユーがまだ王国に来て日が浅いだけダ」
「イリスだってそこまで古参じゃないだろ。まあ古い新しいで優劣をつけるわけじゃないけど……」
「そもそもこの王国だって、デーリッチみたいな子供が王様やってるんだから、随分新しい国ジャネェカ」
「最初はデーリッチと私の二人だけで、地道な勧誘活動からスタートしたんだけどね……」
「……以前はこの話でローズマリーさんを怒らせてしまいましたが、正直な話、覇権を握るというのも夢ではないと思いますよ。少なくとも私はハグレ大祭りで王国の影響力を強く実感させられましたし」
「武力によらない、最高にポジティブな革命ってやつダナ。ハグレにとってもこの世界が居心地のいいモンだとアピールするには、これ以上無いくらいの手段だった」
「……思いついたのはデーリッチとヅッチーだったんだよ。私たち大人にとっては青天の霹靂だったと言うべきか。同時に、ああ、この子が王様でよかったってすごく思った。何度目かはわからないけどね」
「立派な成長を遂げたモンダナ。私としちゃ、この王国もこの世界も、なんとしても乗っ取ってやりたいモンダゼ」
「させないからね?」
「ふふ、でもイリスさんなりの褒め言葉ですよね?」
「まあ、悪魔で侵略者だから素直に褒められないってことか……」
「オイ、思っててもそれは言うナ」
「むず痒そうな顔してるねー」
「まったく……ま、そろそろ失礼するとしますかね、参謀サン?」
「そうだね、けっこう長居しちゃったな……じゃあシノブさん、ほどほどでお願いしますね?」
「ええ、わかりました」
「まだ起きてるんなら、夜食でも食っとけヨ。ホレ」
「あら、ハンバーガーですか?」
「異空間からあっさりそんなものを……」
「フフン、でも文句は言わせネェゼ? キャサリンに頼んで、レスキュートマトと観音レタスをベースに作らせたバーガーだからナ?」
「ふふ、キャサリンさん製なら安心ですね」
「もともとは侵略の象徴だったのに、普通に歩み寄られてるなぁ……」
「異文化交流なら歓迎するってユー自身が言ってたろ、ローズマリー。あと、こいつも置いてくゼー」
「あ、こたつ蜜柑」
「ありがとうございます。いい執筆のお供になりそうですね」
「ま、無理はスンナ。ユーの才能は大事にしなきゃならないからナ」
「それはあくまでも、侵略する側としても失くすのは惜しいってスタンスで言ってるんだよね?」
「だから思ってても言うナっての、チクショーメ。そろそろ次の部屋行くゾ?」
「ああ、うん、わかったよ。シノブさん、お疲れ様です」
「グッナイ♪」
「はい、お二人もお疲れ様です」
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自己紹介:
ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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