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タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。 内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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イリス、エステル、ローズマリー、メニャーニャ。
おっぱい! おっぱい!

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「この国は誘惑が多すぎマース」



「わざわざそんな話をするために私たち二人を呼んだのかよ」
「マア、ある程度気心が知れてて、なおかつ王国内で古参メンバーだからってコトで」
「古参どころかマリーは創始者の一人だけどね……」
「ケド、エステルだって相当長いダロ?」
「まあね、って在籍歴の話じゃなくて」
「ソウソウ。誘惑というか、この国は色欲への刺激が強すぎマース」
「もっと直接的な表現になったなぁ……いや、でもイリスの言いたいことはなんとなくわかるよ。言われてみたら、ドリントルの格好が真っ先に思い浮かんだし」
「あー、言い合ってたことあるわね」
「一番分かりやすい例ダヨ、あの姫サンは。あの透けてるスカートの下、どう見てもパンツ一枚ダヨナ……?」
「曰く、はっちゃけてみた結果らしいけど」
「はっちゃけすぎダロ、今や私みたいなのも居る王国でサァ」
「イリスの格好も大概……だけど、それは意図してのことよね?」
「イエス、私に関しては相手の色欲を刺激する意図もある。色欲ってのは生き物の七つの大罪の一つにも数えられるし、私は悪魔だからナ」
「でも、今問題にしてるのはアレよね、イリスみたいな意図があるわけでもなく刺激的な格好してる女の子が多いってことよね?」
「ユーシー。姫サン以外にも福の神とかサイキックむちむちポークとかヘタレ総裁とか」
「その三人も例としてわかりやすいな……」
「それだけジャナイ。そうして色欲が刺激されちまうと、ユーたちみたいな普通の格好してるヤツまで変な風に見えちまうのサ」
「おぉう、危機を感じるけど納得もできちゃう……」
「うーん、だからと言って自重しろとも言えないんだよね……ハグレの国だからこそ、服装ひとつ取ってもそれぞれの感性があって、それを認め合っていきたいし」
「まあ、わからんではない。それに強い女ばかりだから、ちょっとくらい何かが起きたってどうってことはナイ――私みたいなのを前にしない限りはナ?」
「……イリス、気配が変わったよ?」
「何か企んでるのか?」
「企んでると言えば企んでるナ。私はオマエたちに敗北したが、それでも一対一ならこの国の住人の誰にも負けるつもりはナイ」
「……悔しいけど認めざるを得ないな。私とエステルだけで相手をするには分が悪い」
「それでいてイリスと言えば、自分の欲には忠実なタイプよね。……なるほど、警告としては十分すぎるほどだわ」
「マァ、もっと具体的に説明するなら、口で言うよりも体感してもらったほうが早いカナ――よっト」
「うわっ」
「おおっ……あ、今イリスが真ん中で、肩組まれてる」
「心の準備だけしっかりしとけヨ?」
「……あ、今からすること、なんとなくわかった。うん、私はいいよ」
「私もだよ。いつでもいい」
「オーケー。それじゃイクゾ?」



 ―――ずぉん―――



「っ……う、きもちわるっ……」
「なんか、アレだな……魔王タワーのミトナエリアのワープ魔法陣と似た感覚だわ……」
「アーユーオーライ?」
「あ、イリス……ええと、今ワープしたの?」
「イエス。例によってここは冥界の私の部屋ダ」
「……一瞬だったな。なるほど、こういう芸当もできるのか、イリスは」
「こうやって、目をつけたヤツをかっさらうこともできるわけダ」
「……ここで私たちをどうするつもりだ?」
「険しい顔すんなッテ、後でちゃんと王国に帰すヨ。ただ今日は今日で私の望みを叶えてくれりゃイイサ。ここで話は最初に戻るワケだが」
「最初……あー、色欲がどうのこうのってこと?」
「イエス。私だって何も無しに警告を言うわけじゃない、けっこう我慢してるんダゾ?」
「まあ、私が相手するだけじゃ足りないかなーくらいは思ってたけど……」
「相手してるのか、エステル?」
「うん、抱きつかせるだけだけどね。その時のイリスって、はっきり言ってすっごいとろけてるけど」
「それだけでもありがたいんだけどナー……時々、それ以上が欲しくなっちまう」
「なるほどね……まあ、我慢のしすぎも良くないと思えば納得はいくかな」
「オーケー? それじゃあ――」



 ――ぼふっ。



「え、あれ、イリス?」
「自分からベッドのほうに倒れこんでる……」
「今日はユーたちが私を好き放題にシテクダサーイ♪」
「えーっ!?」
「まさかの……」
「フフン、サワるだけが色欲じゃないってコトダヨ。たまにはめいっぱいサワラレたくもなるのサ」
「えぇー……ほんとに好き放題していいの? 何か裏があったりしない?」
「オーノー、ここまで隙だらけな姿を晒しても、シンジテクレマセンカー?」
「あー、両手も丸見えだし、確かに隙だらけだな……」
「じゃ、信じてもいいのかな……えっと、イリス、うつ伏せになってくれる?」
「ンー? こうデスカー?」
「そうそう。よっと」
「おうっふ……覆いかぶさられマシター」
「そーれーでー……こうだっ!」



 ――ぐるんっ。



「オー、羽交い絞めにされてしまいマシター、これでは身動きが取れまセーン!」
「んー、やっぱイリスのおっぱいって、やわらかくて触り心地抜群ね?」
「オゥマイゴッド、されるがままに弄られる悲劇!」
「んふふ……ねえ、マリーも参加しようよー?」
「ノー、このままではセイギノミカタのローズマリーに懲らしめられてしまいマース!」
「めっちゃ楽しそうに言ってる……なんなのこの状況……」
「ナンダヨ、ノリが悪いゾー?」
「あー、でも今思い出したわ……妖精王国の温泉で枕投げした時だったけど、この子って最初は無理矢理巻き込まないと、ついてこないのよね」
「別に思い出さなくてよかったんだけど!?」
「いやいや、一旦巻き込んだらさー、枕マリーボムって叫びながら全力で投げつけてきたんだから」
「うお、ナンダソレ見テェ」
「ほじくりかえさないで!?」
「そういうコトならー……ウリャ」
「わあっ!?」
「フフン、これでローズマリーとエステルによるイリスサンドイッチの出来上がりデース♪」
「うー、さすがに二人分は重いわ……でもやわらかいわ……」
「好きなだけ堪能するデース♪」
「な、なんだこれ、なんだこれ……私の顔、イリスの胸の中か……?」
「お、いい位置じゃん。えいっ♪」
「わ、エステル!? 押し付けないで!?」
「おぅふ……私の胸を使ってローズマリーを楽しませるとは、やるナ、エステル」
「言ったからには使わせてもらうわよ? イリスも覚悟してよー?」
「オーケー、私はとっくに出来てるサ。今夜は楽しもうジャナイカ♪」
「し、心臓が張り裂けるっ……!」





「――フー……」
「イリス、おつかれ?」
「んふぅ……存分に快楽に溺れマシター、サンキューソーマッチ……」
「どういたしましてー。マリーは大丈夫?」
「ま、まだドキドキする……」
「やっぱり刺激が強すぎたカナァ。ホレ、ギューット」
「わぷっ……ま、またっ」
「オチツケオチツケ。今は普通に抱かせてくれるだけでイーカラ」
「いや、また胸当たってるんだけど……」
「体勢上しょうがないナー。マァ、もうしばらく」
「じゃあ、私もぎゅーっと」
「オウフ……サンドイッチされるのはいいものデスネー」
「まーたとろけきっちゃって」
「そりゃ、気持ちいいカラナァ……に、しても」
「ん、どうしたの?」
「当面は満足して、これでまたしばらく我慢はできると思うんだケド……やっぱり、何としても侵略は成功サセテェナァ、と思ってサ」
「おいこら、いきなり物騒なこと言ってんじゃないわよ」
「イテテ、握りすぎデース……イヤ、真面目な話ダヨ。今、ものすごくローズマリーが欲しくなっちまってサ」
「えっ……わ、私が?」
「メニャーニャだけじゃ飽き足らずかよっ!」
「まあ聞いてくれヨ。最初はメニャーニャ、次にエステル、そしてシノブ……王国の人間どもが次々と欲しくなっちまって、その中にローズマリーも含まれるワケで」
「いくらなんでも強欲すぎない?」
「そうは言ってもナー……実際にローズマリーを手に入れるってことは、それはもうハグレ王国を手に入れるってこととまったく同じ意味だと言ってもいい」
「んん? ……いきなりスケールが広がったわね?」
「……ああ、なるほど。エステル、今のイリスは確かに真面目だよ」
「え、マリー、わかるの?」
「先に私から話をさせてクレヨ。ローズマリー、ユーはきっとこれからもデーリッチと、そしてハグレ王国と共に在り続けるつもりナンダロウ?」
「そうだね。……デーリッチというお人好しが作り上げた王国が、どこまで大きくなるのか、世界にどんな影響を与えていくのか――出来る限り見届けてみたい」
「ダロウナ。そんなローズマリーを手に入れる方法と言ったら、もうハグレ王国そのものを手に入れるしかない。唯一無二ってヤツダ」
「なるほどねぇ……だからイリス的には侵略しなきゃってなるわけだ?」
「ソウイウコトサ。そして手に入れた暁には、もはや私の手からは絶対に奪わせないゼ?」
「まあ、まず侵略自体お断りだけどね?」
「ウゲェ、ツレナイデース……」
「いや、でもまあ、ずいぶんとひねくれた発言だけどさ……マリー欲しさで今後も全面的に力を貸してくれるってこと?」
「マァ、そういう解釈でも構わないサ。そのかわり私の欲しい物をユーたちも与えてほしい。ギブアンドテイク、デース」
「欲しい物ってー……こういうこと?」
「オゥ……またエステルの腕に抱かれてとろけてしまいマース……」
「……やれやれ。そこまで求められるなんて」
「ン?」
「――今更、火がついちゃったよ。イリス、もう少し付き合ってもらってもいいかい?」
「オー、このタイミングでデースカ……ちょっと体力がキツイデース」
「いーりーすー、観念しなー。『今日は』好き放題していいって、あんたが言ったんでしょー?」
「オーノー、ソウデシター……けど、ちょっと想定外デース」
「ふふ、悪い悪魔は懲らしめなきゃね。ほら、エステルも手伝って」
「はぁーい。イリスー、ヤメロって言ってもやめてやんないからねー?」
「……ワカッタヨ。こうなりゃガチで私が力尽きるまで好きにシヤガレー」
「思い切ったね。じゃあ、第二ラウンド、始めようか?」
「れでぃごー♪」
「――んぐぅっ……!」





「――フーッ、フーッ……」
「……イリス、もうダメそう?」
「限界デース……トドメを刺される一歩手前デース……」
「自己申告するのか……」
「まあ、それならトドメ刺しちゃおうよ、マリー」
「オゥマイゴッド……私の命運も尽きましたカー……?」
「ふふふ、覚悟ー♪」

 ――むぎゅっ。

「オゥ……今度は横からデースカ?」
「あ、じゃあ私も」
「オーゥ……左右からサンドイッチにされてしまいマシター」
「おとなしく私たちの抱き枕になれー♪」
「まあ、そろそろ休んでもらわないとね。イリスがいないと私たちも帰れないから」
「んふぅ、しかしこれは最高のトドメデース……ベリーグッフィーリン……」
「堪能した?」
「イエス、存分にナー……にしても、エステルには今更言うまでもないが、もう一人」
「ん、私か?」
「イエス。さっきはローズマリーを手に入れたいと言ったが……私、ユーに堕ちちまったヨ」
「え、ええ?」
「惚れたから手に入れたいし、惚れたから尽くしたい。これって普通の感情デスヨネー?」
「でもさー、イリス、その理屈だと尽くす相手も多すぎじゃないの?」
「構いマセーン。私は強欲で欲しがりだから、手に入れるための労力は惜しまないのデース」
「その行動力だけは見習うべきかもしれないな……」
「マリー、感化されてるって」
「ハハ。それじゃ、このまま休むとしようカナ」
「あ、うん。おやすみー」
「おやすみ、イリス、エステル」

 ――ぎゅむっ。

「オゥ……ディスイズライクアヘヴン……」





「……………………おはようございます、イリス様」
「ンー……? オゥ、メニャーニャ、グッモーニン」
「どういう状況なんですかね、これは……?」
「オーゥ、説明の前に……ヘイ、エステルー、ローズマリー、レッツウェイクアーップ」
「ん、んん……朝なのー?」
「って、うわあぁっ!? メニャーニャさん!?」
「え……め、めめめめ、めにゃーにゃあぁ!?」
「声でかぁっ!? 二人とも驚きすぎでしょうっ!?」
「アー、とりあえず。メニャーニャ、オマエが一番言いたいことはあるんだろうが――ソレはすべて私にぶつけるんダナ」
「……エステル先輩とローズマリーさんは関係ない、ということですか」
「イエス。全部私がけしかけたことだからナ――というわけでお二人サン、悪いケド席を外してくれないカナ?」
「あ、ああ……」
「……メニャーニャ、私たちが言うのも何だけど、容赦してやってよー?」
「……わかりました」



「……で、あの二人と何をしてらっしゃったんです?」
「言わなくても、最初に見た時点で察してもらえると思うケドナ。ただ、あの状況に誘ったのは全部私ダ」
「では、何故そんなことを」
「単純に、色欲を持て余していたンダ。そのついでに、このハグレ王国は色欲を刺激しすぎるという話を、古参であるあの二人にしていたワケダ」
「……なるほど。だいたいの流れは理解しましたが――」



 ――ぎゅむっ。



「つっ……!」
「――最初にあなたの従者となった私を差し置いて、あの二人とそのようなことを」
「オゥ……握り潰す気か?」
「あいにく、今の私は非常に機嫌が悪いので」
「ソウカ。なら全部ぶつけてしまえばイイサ、私にナ」
「その余裕、癪に障りますね……!」
「オマエが燃えれば燃えるほど、私は楽しめるからナ……それにしても」
「何です?」
「あの二人にトドメを刺されたばかりでナ、正直、あまり体力が残っちゃいないんダ」
「それがどうしたと言うんです。容赦はしませんよ?」
「オーケー。今度はオマエが追い詰めてくれヨ、どこまでもナ?」










(……何言ってんだろうナ、私は。すっかりおかしくなっちまったゼ)

(今までは奪うだけだったのに――積極的に、逆の立場に立とうとしている)

(まあ……心地良いし、愛おしいし、そういうのも悪くはないか)



(私が愛した者たちよ、どうか私を溺れさせてくれ、どこまでも、果てしなく――)
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自己紹介:
ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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