タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。
内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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「もけぇ?」
「……本来は強大な存在だというのに、お前もえらく愛くるしい姿になってしもうとるのう」
「マオちゃんもあまり人のこと言えないでちよ?」
「それは言うてくれるな。というか、わしの知ってる地竜とのギャップがものすごくてのう」
「あー、確か本来はものすごく凶暴な魔物だったとか? デーリッチ達が戦ったのは悪意の影だったけど、それでも死ぬかと思ったでちよ……」
「うむ。比喩ではなく山に匹敵する体躯を持ち、世界を滅亡させる勢いで暴れまわったという伝承があるでな」
「や、山に匹敵って……もしかするとこの地竜ちゃんも、そこまで成長するのかなぁ?」
「まあ、だとしても恐れることはないじゃろ。悪意は退治したんじゃろ? 人懐こい上に頭も良いようじゃし、広く愛される存在になると良いのう。わしみたいに」
「自分で言うんでちか……」
「言うとも。いっそのこと、六魔のイメージ自体を変えてしまうのもありかもしれんのう」
「えーと、そもそも六魔って何なんでちか?」
「うむ。わしの故郷に広く伝わっておる、それぞれが世界を恐怖に陥れた逸話を持つ『六大魔物』のことじゃよ。魔王、地竜、水王、九尾、古狼、そして悪竜という六柱から成っておる」
「え、魔王って……じゃあマオちゃんも六魔なんでちか!?」
「おうとも。もっとも、魔王はこの中ではやや特殊な存在でな。現れては人間界の勇者に討ち取られ、時を経たのちに形を変えて蘇る、という代替わりを繰り返してきておるのじゃよ。ちなみにわしは生まれてからそんなに時は経っておらん。実年齢は伏せさせてもらうが」
「へえー……あ、じゃあイメージを変えるっていうのは」
「そう、わしとこの地竜ちゃんで六魔かわいいアピールをしてみるのもありかな、と思ってな」
「もっけもっけ!」
「な、なんか地竜ちゃんも賛成しているみたいだけど、いいんでちかね……」
「かわいいアピールなんじゃから悪いことではなかろう。何ならお主も参加するか、デーリッチ?」
「で、デーリッチは六魔じゃないでち!」
「そうか……イメージアップした六魔に名を連ねるのは嫌なのか……」
「泣き落としはやめるでちよ!? ていうかイメージアップって言ってもデーリッチはそもそも魔物じゃないからね!?」
「もけもけー!」
「あ、こら、地竜ちゃんまで推しにこないで……!」
「わうわうわう!」
「あ、ちょっと、ベロベロスまで……!!」
「ふーむ、やっぱりお主がいてくれたほうが上手くいきそうな気がするがのう……」
「やめるでちー!?」
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自己紹介:
ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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