タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。
内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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「魔王タワーにおいて、天国の件をプラスの面としましょう。ですが一方で、マイナスの面もあると思っています。タワー内に住み着いているエリアボス達についてです」
「……ふむ。言いたいことについて大体の想像はつくが、ひとまず具体例を挙げてみてくれんかの」
「はい……極めて危険だと思ったのが、ミトナの存在です」
「……あいつは確かに胸糞悪い奴だったな。自分を讃えさせるために、自分の国の民を平然と犠牲にしたんだっけ」
「今は魔王タワー内に留まっていますが、殲滅しても時を置けば復活してしまいます。完全に滅ぼさない限り、いつか魔王タワーの外に犠牲を求めるという、最悪の可能性を否定できないのです」
「なるほどのう……確かにあやつはわしらにとっても制御できているとは言い難い。というか、今これを言うのは申し訳ないんじゃが、ミトナに限らず、魔王タワーのエリアボスはわりと好き勝手に動いているやつらが多いのじゃよ」
「と、言いますと?」
「ミトナ以外の例で言えば、空賊ホエール団はタワー内に縄張りを持って普通に略奪目的で襲ってくるし、ワニガメマンションなんかは中に住人が居てそれぞれの生活があるようじゃったし、サクラ組の皆さんはむしろこっちが終業式の邪魔をしとる格好じゃろ?」
「たぶん制御下にあるボスって言ったら、それぞれの門の出口で待ち構えてる三人の魔王ぐらい、なのかな?」
「うむ。グーフィーは不忠を晒しおったから一般兵に降格してやったところじゃが……」
「ですが、その中でもやはりミトナは非常に危険だと考えます。思想も醜悪極まりない上に、エリアボスの中でも段違いの強さを持っていましたから。ハグレ王国だからなんとか手に負えているのであって、もし王国以外に飛び火でもしようものなら……」
「そうじゃな、由々しき問題じゃ……ただ、確実にとは言えんが、やつはおそらく魔王タワーの外に出てくることはないじゃろう」
「そう仰る理由は?」
「うむ。やつの不死の法は、魔王タワーの豊富なマナを利用して構築されておる。ということは、タワーの外に出ればマナが不足して法を維持できなくなる、と睨んでおる。……この世界は基本的にマナが薄いのじゃったな?」
「ええ、よく勉強されていますね。……これはまだシノブ先輩や私が立てた仮説の段階ですが、この世界はマナ不足を補うために、世界に点在する世界樹がマナの豊富な異世界に通じる穴を空けて、そこからマナを取り入れることで成立している、と考えています」
「懸念するとすれば、ミトナが魔王タワーから別の世界樹に活動拠点を移そうとした時じゃが……点在するとは言うても距離が近いわけではないじゃろうから、さすがに移動するだけのマナは保たんじゃろう」
「とはいえ、マオさんも仰ったとおり確実な話ではありませんから、くれぐれも警戒態勢は厳しくしておいてもらいたいのですよ。……私には帝都で暮らす人達の安全を守る責務もありますから」
「うむ、出来る限りの対処はさせてもらおう。幸い、わしはミトナ退治の相性は良いからな。必要とあらば喜んで力を貸すぞ」
「まあ、相性と言えば一番良いのはアルフレッドのはずなんだけど……マオちゃん、まず基礎火力がぶっ飛んでるから、私も含めて存在意義が疑われる事態になるのがなー」
「なに、本当にミトナが危機をもたらす事態になったなら、わしもお前もアルフレッドもヴォルケッタも、みんなで力を合わせてありったけの火力をぶち込んでやれば良いのじゃよ。そんなに自分を卑下するでないぞ」
「また慰められちゃったよ……まあでもその通りだね。遠慮することなんかないか」
「そうそう、その意気じゃぞー」
「やっと元気になりましたか。世話のかかる人ですね」
「いや、お前が世話したみたいに言うなメニャーニャ」
「仲が良いこっちゃのう……」
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自己紹介:
ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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