タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。
内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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「ふぎゅうううう……」
ずるずるずる、ずびー。
「……随分不味そうな顔して食ってんなー、イリス」
「何だヨ、見世物ジャネーゾー」
「そうは言われても気になりますよ。UMAカリーが不味いってわけじゃないんですよね?」
「オー、これはむしろレボリューションテイストネ。毎日食べてもグレイテスト!」
「言葉と表情が合ってないんだけど……そうなると、何か嫌な事でもあったの?」
「ンー……ミス・エステル、ミス・メニャーニャ。ある意味ユー達にも無関係な話ジャネーナ」
「ん? 私達関係あるの?」
「……もしかして、射的のことですか?」
「イエス。いつも景品の用意手伝ってもらって、サンキューネ」
「ああ、いやいや、お互い様だよ。あれ、意外とやり応えがあって楽しいんだよねー」
「エステル先輩はヘッタクソですけどね」
「何だよ!?」
「……ハア。エステルみたいな客ばっかりだったら、こっちも儲けモンなんだけどナァ」
「ひどいなおい!? ……って、儲かってないの?」
「……イエス。ここのところ、開催する度に大赤字なのサ」
「変ですね……少なくとも私や先輩が立ち寄ったときはいつも大賑わいじゃないですか」
「大変ありがたいことなんだけども……ほんの一部、っていうか約一名の常連がナァ……」
「……歯切れ悪いなー。その常連がどうしたのよ」
「イヤ、ウン。その約一名だけで大赤字なんだヨ」
「はあっ……? いや、それ、どういうことです?」
「ンー、口で説明するより……コイツを見てくれヨ」
「これは……スコアのランク表、でしょうか」
「……おい、一番上、なんだこれ。1005点って書いてあるんだけど」
「アー、ちなみにランクはSSSまであるんだけど、ボーダーは620点ナ」
「……へっ? いや、ちょっと待て!? これ、400点ぐらい上回ってるぞ!?」
「……その下も、900点前後の得点がずらっと並んでますね……なるほど、よくわかりました。ご愁傷様です」
「正直言ってトラウマモンダヨ……アイツ、調子には結構ムラがあるみたいなんだけど、600点台で終わったら『チッ、今日は調子が悪いな……』なんて言いやがるんダゼ、SSSなのに……っていうか普段のでちでち口調はどこ行ったんダヨ……」
「あー、やっぱこれ、デーリッチの記録か……しかもグラサンかけたキングモードなのかな?」
「そういえばゲームセンターのスーパーデーリッチでも記録をカウンターストップさせたらしいですね……」
「私も練習してるんだけどなー、全然勝てないわ……」
「まあ、そういう理由で……実のところ射的屋の運営ってすげえ厳しいんダヨナァ」
「……変ですね」
「ん? メニャーニャ、今度は何だ?」
「イリスさん、それだけ運営困難だったら、どうしてやめてしまわないんです?」
「ワット?」
「あなたの性格からしたら、この状況は面白くないもののように思えますが」
「オーウ……痛いトコ突くネェ。確かに、振り返って数字を眺めてると頭が痛くなってくるんだが……」
「……何か?」
「いや、ナ。これだけブッ飛んだ記録を出す奴だから、実際にプレイを目の当たりにしてると――もしかすると、さらなる前人未到の記録に踏み込んでいくんじゃないかってナ、期待して、固唾を飲んで見守っちまうんダ」
「……イリス、イリス、それって」
「アン?」
「……デーリッチさんに貢いでるみたいに見えなくもないですね」
「オウ……否定できまセーン……アンビリーバブル……」
「まあ、私達としてはいいことだけどなー。ミイラ取りがミイラっていうか、侵略者がひれ伏すっていうか?」
「ふぎゅうううう……」
「先輩の今の台詞に反撃しないあたり、相当参られてるみたいですね……」
「……マア、今後も射的屋はなんとか運営していくつもりだから、引き続き協力頼むヨ、お二人サン」
「はいはい。ふふふっ……」
「笑いたきゃ笑えヨ、チクショー……」
「……イリスさんだって満更でもなさそうに見えますが?」
「気のせいダヨ。ほれ、話は終わりダ、アッチイケー」
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自己紹介:
ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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