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タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。 内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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イリス、ブリギット。
射的に関して因縁のある二人。

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「よう、儲かってるかー?」
「ボチボチ……ジャネーヨ。私にとっちゃとんだ貧乏神ダヨ、このポンコツロボメ」
「知るかよ。先にイカサマ仕掛けたのはそっちなんだから、自業自得だろ?」
「シット……アー、どうする? 撃ってくカイ?」
「いや、ちょいと見学に来ただけさ。この射的屋、評判は上々みたいだからな。お前さんのその浴衣姿も含めて」
「なんダヨ、冷やかしカヨ。評判がいいのは結構だが、赤字続きなんだから金を落とさない客はお呼びジャネーヨ」
「その赤字の原因にしても、あの二人に目をつけたのが間違いだったな」
「ホワイ?」
「考えてもみろよ。デーリッチとヅッチーのコンビはよ、てこてこ山でレアアゲハ獲ってきたり秘宝見つけてきたり、おもちゃの里の提案通してヒットさせたり、遊びに関しちゃ有り余るくらい実績あるだろ?」
「オー……トゥルー……」
「まあ、そんな二人から搾取しようとするなら、イカサマを用いるのはある意味正しいんだが、見破られちゃ終いだな。おとなしく赤字を享受することだ」
「グエェ……実際にそんな状態になってるから何も言い返せなくて腹が立つゼ……」
「それにこっちとしても、お前さんがこうして射的屋を続けてくれるなら、駄菓子の卸し先のひとつとして助かるからな。祭りに貢献できるのは悪いことじゃない」
「ソウカー……ハア、悪魔としてすっかりヤキが回っちまったヨ……」
「……弱りきってるところ悪いがもうひとつ、ボロの出し方も問題だったな」
「ハア?」
「あの時お前に向けた銃、基本的におもちゃだから殺傷力はなかったのに、ちょっと突きつけただけであっさりホールドアップしちまうんだもんな」
「アー……反射的にやっちまったヨ……」
「普段のお前だったらあれくらいどうとでもできただろ? 次元の塔で対峙した時の強敵感が形無しだぜ?」
「ふぎゅうううう……いい加減、冷やかしなら帰ってくれヨ。なんにも反論できネェから気分だけ沈んじまう……」
「……いや、さすがに言い過ぎたな。悪かった」
「言葉だけで謝られてもナー……」
「っと、だからって賠償を要求されても突っぱねるからな?」
「シット……ダメかー」
「しかしまあ、射的屋が今後運営できなくなっても困るから、駄菓子の無償提供くらいはしてやってもいいぜ?」
「……リアリィ?」
「まあ、大した経費じゃないけどな。ここの射的も遊びとしてはよく出来てるし、デーリッチ達も随分楽しんでるからな。遊び場が無くなるのはもったいないだろ?」
「ハア……イヤ、その申し出は感謝するゼー。正直、やっぱり私も射的屋やめたくネェンダワ……」
「……そこまで弱りきってるのにか。なんだかんだでお人好し色に染まってきてるな、お前も」
「私色に染めるつもりだったのにナー……ハグレ王国恐るべし……」
「というかお前、実は結構高をくくってたんじゃないのか?」
「……カモナー。地上なんて簡単に侵略できると思ってたケド、全然そうじゃないんだよナ……恐るべしってな出来事が多すぎるゼー」
「……おいも」
「ヤメロォ!!?」
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ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
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