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タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。 内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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イリス、ドリントル、ローズマリー。
イリス様の宿泊イベントの原点でもある3人の絡み。

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「こりゃ! そこの悪魔!」
「ン? オー、フラワープリンセス。ワットドゥーユーウォント?」
「とぼけた顔しおって……! じゃが、わらわの目はごまかせんぞ!」
「ンー? 何のことデス?」
「最近、エステルやメニャーニャにやけに近づいたり、ローズマリーやシノブとも距離を詰めたり、福ちゃんにも取り入ったり……やたらと活動的ではないか! 何を企んでおるのじゃ!」
「……オイ、ひとつ突っ込んでいいカ?」
「何じゃ!?」
「ごまかせないって言った次に何企んでるんだ、って、そもそも見抜いたつもりで全然見抜けてネェジャネーカヨ」
「う……」
「ちゃんと証拠持ってきてから出直してコーイ」
「ま、待て! だからといって逃がせるものか!」
「だいたいユー、前にアックマンチョコの企みを暴いてやるって乗り込んできて、ものの見事にズブズブだったジャネェカ。私の相手をするなんて十年早いネー」
「うぐぐ、そ、そのあとぽてと君にこてんぱんにされたくせに……!」
「だとして、アレの発案は王国参謀サンであって、ユーじゃない。正義感を振りかざすのはいいが、何の考えもナシに喧嘩を売るのは……ベリーベリーデンジャラス、ユーシー?」
「のわっ……は、離せ!」
「――ユーアー、ソービューティフル、グラマラスボディ、アンドアリューリングドレス。……今すぐにでも犯してやろうカ?」
「ひっ……!?」



「……クク、すっかり怯えたツラしやがって」
「……あ……」
「喧嘩を売るならもうちょっと考える事だな。でないと、そのうち洒落にならない目に遭うゼ?」
「お、おぬし、情けをかけたつもりなのか……?」
「情けも何も、白昼堂々揉め事を起こすつもりはこっちだってネェヨ。それとも何ダ、姫サマは痛いのがお好きかい?」
「ば、馬鹿なことを……いや、しかし……」
「何ダ?」
「……くそう、成敗しにきたつもりが、逆に諭されるとは……少なくともこの場は、何もかもおぬしの言うとおりじゃな……」



「全くもう……何をやってるんだ、ドリントル」
「おお、ローズマリー、すまん……」
「オー、参謀サン。じゃじゃ馬を引き取りに来てくれたんデスカー?」
「いや、うん、デーリッチが知らせにきてくれたんだけどね」
「アー……結構デカイ声だったからナァ」
「途中から見てたけど、イリスのほうは終始冷静だったね……脅しが入った時はヒヤッとしたけど、結構効いたんじゃないかな?」
「もうちょっと効かせてもいいくらいだと思うゼ。良い立場で、なおかつこんなエロ衣装着てて、そのくせ無鉄砲な正義感と来た――随分と美味そうなカモネギって奴ダナ」
「うぐぐ……」
「……これ以上言うと本当にぐうの音も出なさそうだから、このくらいにしておこうか。にしても、イリス……なんだかんだで今の話はドリントルに気を遣う形になってるよね?」
「……ハア。まーた柄にも無いこと言っちまったヨ」
「柄にも無いっていうか、最近はそういう柄に染まってきてるんじゃないのかな」
「……どういうことじゃ?」
「エステルも、メニャーニャさんも、シノブさんも、福ちゃんも、あと私自身も感じてることだけど……最近のイリスは妙に世話焼きなんだよね」
「……はっきり言われるとスゲエむず痒くなるナ」
「なんじゃそれ……侵略目的の悪魔が何だってそんなことをしおる?」
「侵略だけが目的みたいに言うなヨ。ハグレ王国って言ったらそれこそいろんな奴がいるんだから、人間性に興味が沸いたりもするサ――相手側の都合もあるから、ユーにはあんまり詳しく言えないがナ」
「あ、補足すると、相手側の都合っていうのはエステルやメニャーニャさんの意向も含んでるってことだね」
「弱みを握っておるのかっ!?」
「オイコラ……アー、仮に弱みだったとして、むしろ私はそれを守るほうだナ」
「なんじゃと?」
「奴らのことは私なりに評価しているし、悪し様に言うような輩がいるなら踏み潰してやるヨ。もっとも、奴らは私の助けなんか要らないくらいに強いのばかりだが」
「まあ……天才召喚士三人組に、福の神に、ハグレ王国の参謀じゃものなぁ……」
「比較すると、ユーは思慮深さが足りネェナ。さっきも言ったが、私に喧嘩を売るならもうちょっと証拠とか地盤固めとか、その辺をしっかりしてこいヨ」
「うぐぐ……」



「――無鉄砲ささえどうにか出来れば、正義感溢れる姫サマの図ってのは大層な絵になるんだが、ナァ」



「……お、おお? えらく大きく出たのう?」
「いや、よくよく思い返せば、次元の塔でレジスタンス活動をしていた時のドリントルは、そんな感じだったかもしれないね」
「なんだ、参謀サンはわかってるジャネェカ」
「……おいこら。わらわまで褒め殺そうというのか」
「穿った解釈すんなヨー。要するに、ユーにはカリスマってやつがある。立場から来る責任感を理解した上で先頭に立つ、そうすりゃ自然とみんなついてくるサ」
「……いや、うむ、確かに考えておくべきことかもしれぬのう。すまぬなローズマリー、それにイリス。ここは礼を言っておくぞ」
「ザッツオーケー。そうやってもっと魅力的な姫サマになったんなら――」

「のわっ!? ま、またか、離せ!」
「こうやって、抱いてやってもいいゼ?」

「そ、それとこれとは話が別じゃ! ロ、ローズマリー、見てないで助けてくりゃれ!」
「あー、いや、そういう、背中を反らせて抱いてる構図って、ドリントルがお姫様で、イリスが王子様みたいで、意外と様になってるんだよね……」
「キスしたら呪いが解けるカナー?」
「むしろおぬしは呪いをかけるほうじゃろが!? 離せーっ!?」
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ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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