タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。
内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
+ + + + + + + + + +
タコタンクのちゅーちゅー吸い取り攻撃!
「うああっ!? ……っく、だ、ダメージが卑怯、ですよ……」
メニャーニャはHPを17549奪われた!
メニャーニャは倒れた!
タコタンクのちゅーちゅー吸い取り攻撃!
「きゃあああっ!? ……ちょ、無理、最大HP以上のダメージとか……っ」
エステルはHPを20358奪われた!
エステルは倒れた!
「くそ、まずいぞ、いきなり二人が戦闘不能にされるなんて……!」
「二人を後ろに回すでち! 大急ぎでタコを引っ込め――」
「……やってくれやがったナァ?」
「えっ……イ、イリス?」
「ちょ、ちょっと、周りのオーラが冷たいでちよ……!?」
イリスは敵を飴玉にして――
「死にさらせ、このクソダコがあぁぁぁぁ!!!!!!」
力を込めてずかずかと何度も踏み潰した!
(WEAKNESS)
タコタンクに1024794のダメージを与えた!
タコタンクを倒した!
「う、うわあ……1ターンで……」
「満タンドリンクさえも使わせなかったでち……」
「ぜー、はー、ぜー、はー……」
タコタンクをこらしめた!
これでしばらくは――
「アアン!?」
ひぃっ!?
「……いや、こら、待てイリス。ナレーターさんまで脅してやるなよ……」
「ファッキン! しばらくどころか塵カスにして永遠に出て来れないようにしてヤロウカ!?」
「落ち着くでちよ……怒りを向ける相手はもういないでち。それに結局、イリスちゃんが1ターンでやっちゃったから、蘇生させてる暇がなくて、エステルちゃんとメニャーニャちゃんに経験値が入らなかったでち」
「…………あっ」
「あって……一瞬にしてしぼんでしまった……」
「……ソーリー。これじゃ不公平ダナ」
「まあ、こうなったものは仕方ないよ。それにタコタンク一戦分の経験値ならすぐに取り返せるだろうし」
「ビークール。オーケー?」
「イエス……ついでに言葉の使い方もイエスダゼ、キングデーリッチ……」
「えへへ、それほどでもぉ~」
「やれやれ……」
――帰還後――
「いやー……迷惑かけちゃったなぁ」
「何も出来ずに秒殺されてしまいました……」
「――ドンマイ。アレはあっちが反則なんてあって、気に病むほうが馬鹿ってモンダゼ?」
「けど、そのあとのイリスの怒り狂いっぷりを見れなかったのは残念だなぁ……」
「――逆襲の秒殺だったそうですね?」
「今思い出すと恥ずかしいケドナ……デーリッチと参謀サンには注意されちまったし」
「……正直、私からも一言」
「ナンダ?」
「あまりそうやって感情を大っぴらにされると、いつか私達の抱えている秘密が公になってしまいそうなのですが……」
「……最近こうやって仲良くやってるってところまでは、普通に知れ渡ってるけどさ」
「ええ。ですがそれだけで、イリスさんの怒りぶりは説明がつくことでしょうか?」
「変な勘繰りはされそうよね……」
「――悪いが、だからって我慢できるような相手ジャネェゾ、あのクソダコは」
「ええ……実のところイリスさんのその気持ちはすごくありがたくて、だから私もこういうことを言うのはすごく複雑なのですが」
「……アイシー。私も反論はしたけど、ユー達の言いたいことはよく分かる」
「――いっそ、言っちゃったほうがよくない?」
「……フーム」
「一応訊きますが、なぜです?」
「んー、私の感覚ではあるんだけど、秘密を抱えたまんまやっていくのって、重くて心苦しいのよね。それよりはオープンにしたほうが生きやすいっていうか」
「わからんではないナ。少なくともハグレ王国の連中には言っちまってもいいかもしれん――それ以下の範囲に留める必要はあるが」
「……範囲、が問題なのですよね」
「ああ――王国内ならまだいいが、帝都の、メニャーニャを快く思ってない連中に知られでもしたら、格好の攻撃材料になりかねないゼ」
「あんた、その辺も全部わかっててなお、メニャーニャに手を出したんだろ?」
「イエス……だからこそ、秘密は絶対に守る、とも言ったんだが――ザマァネェナ」
「随分と自虐的ですね……ああ、決して責めるつもりはありませんよ。契約は守りますから」
「サンキューソーマッチ、メニャーニャ……しかし、どうしたものか」
「まあ、いきなり大っぴらにするんじゃなく、ちょっとずつ言っていったほうがいいのかもね。まずはマリーやシノブから、とか」
「……参謀サンと三人組の残り一人か。確かにナ」
「別にいきなり大きく進めようとしなくても、少しずつ理解してもらうようにしていけばいいと思うよ」
「……クク、エステルらしくない、落ち着いた意見ジャネェカ」
「なによそれ」
「いや、私も同意します」
「ちょっとぉ!?」
「――なるほど、最近やけに仲が良いのはそういう事情があったのか……」
「メニャーニャが私の知らないうちに大人の階段を登っていただなんて……!」
「イヤ、三人組の中で最年少だろ、ユー。なにマザーみたいなこと言ってんダヨ」
「正直言って、発想のスケールの大きさからすると、年下というのが信じられないくらいなんですけどね……」
「でも、メニャーニャはちゃんと理解して、ついていってるんだよな。それだけでもすごいことだし、私も先輩として鼻が高いってもんよ」
「ユーは脳筋だがナ」
「ひでえな!?」
「けど、エステルはエステルで実力的には突出してるんだよね……シノブさんが頭脳労働でエステルが実践役だって、昔に聞いた記憶があるよ」
「フーム……同好で仲が良いのと、対極で仲が良いのが混ざってるのカナ?」
「まあ、それだけでもないと思うけどね。今こうして仲良くなるまでに紆余曲折もあったことだろうし。私とシノブさんだって、一時は大きな確執があったけど……」
「アー、そういえばユー、シノブに対して、ついこないだの私ばりにド派手にキレてたことあったっけナァ」
「あれはね……自覚はあったんだけど、止められなかったよ……」
「今思うと申し訳ないことをしました……」
「まぁ、反省して、でも引きずらないのが大事なんじゃない? それに、仲が良いからこそ本音をぶつけ合って派手に喧嘩することもあるでしょ?」
「それは最近の例で言えば先輩とイリスさんですね」
「私達が取り合ってるのはユーだぜ、メニャーニャ? ……マリオンに持っていかれるオチがついたけどナ」
「メニャーニャしかメンテナンスできる人間がいないから、ハードルがすっげえ高いんだよなぁ……」
「メニャーニャ、もてもてなのね……! いつの間にそんなに高い女子力を……!?」
「女子力全然関係ないでしょう」
「……ただ、取り合うって言っても、別に私はメニャーニャをエステルやシノブから引き離したいわけじゃネェンダヨナァ」
「あー、その悩み、この前聞いたな。言っちゃうか?」
「何の話です?」
「メニャーニャを死神として迎えつつ、ユー達三人組を死後の世界でも一緒にいられるようにするには、って話サ」
「……イリスにしてはお人好しの極みじゃないか、それは」
「まったくダ」
「……私も含めてもらえるとは」
「含めないわけがないダロウ? 片や親友、片や憧れの巨大な存在ダ。きっとユー達は誰か一人が欠けても良くはないダロウ……ただ、問題はエステルなんダヨナ」
「何故です?」
「簡単に言ヤァ『冥界に引っ張ってこれそうな所業がひとつも無い』ってコトダ」
「……メニャーニャさんやシノブさんにはあるのかい?」
「イエス。ま、いちいち本人の前で言わないがナ」
「……思い当たることはあります。蒸し返さないでいてくれるだけ、ありがたく思わなければいけませんね」
「問題解決の参考にもならないしナ。さて、どうしたものか」
「……らしくありませんね、イリス様」
「――メニャーニャ? ワット?」
「おい、いきなり様付けまでして、どうしたんだ」
「高位の悪魔、冥界姫ともあろう貴女が、こんなことで足踏みするなどと」
「……何が言いたいんダ?」
「簡単なことです」
「理由なんてなくても、無理矢理さらってしまえばいいんです。私にそうしたように」
「――クク、クハハ……アッハハハハハハ!!! 面白いジャネェカ! ベリーナイスアイデアダゼ、メニャーニャ!!」
「おい、悪魔にバカ受けしてんぞ……」
「イリスも認めるメニャーニャさんの悪魔ぶり、というところか……」
「他人事気分でいる場合じゃないわよ、エステル? イリスさんとメニャーニャの言ったことは、つまり――」
「……あ、やべ!? さらわれるの、私か!?」
「ザッツザット。恨むんなら後輩を恨めヨー」
「そういうことですので。一緒に冥界に堕ちてもらいますよ、先輩」
「理不尽だーっ!?」
「うーん、理不尽なはずなんだが、止めていいものかどうか」
「止めろよ!? 何にも悪いことしてないのに強制的に冥界行きって、不運に魅入られるにも程があるわっ!!」
「……そうですね。どうせ先輩は私のことなんてなんとも思ってないですもんね」
「いやちょっと待てそんなわけないだろが、いや、しかし、畜生っ……!!」
「オイオーイ、私でも可哀想に思えてきたから、そのへんにしてやれヨ……」
「悪魔も呆れる悪魔ぶり……メニャーニャ、いつの間にそんな恐ろしい子に……!」
「シノブさんまで震えている……」
「いや、しかしウダウダ考えるくらいなら強硬手段に出たほうが悪魔らしい、カナ? サンキューメニャーニャ、助かったゼー」
「どういたしまして」
「私は助かってねぇーっ!!?」
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自己紹介:
ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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