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タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。 内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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イリス、エステル、メニャーニャ。
イリス様がむふーむふーする話。

+ + + + + + + + + +

「むふぅん……」
 ――ぎゅむぎゅむ。

「……いい加減慣れてきちゃったけどさあ、相変わらず逃がしてくれないのね……」
「こーんなに良い抱き心地のオンナ、逃がしてたまるかヨー……んふぅ……」
「一歩間違うと危ない台詞だけど、この場合文字通りの意味よね……でも、そうやって油断させてるところでいきなり魂を手繰ってきたりされたら……うー、やっぱ危ないわこの状況……」
「難しいこと考えんなヨー、もうしばらくこうさせてくれヨー、むふー……」
「蕩けきってんなぁ……まったく」

「というか人が作業してるすぐ横で堂々といちゃいちゃするとは、良い度胸してますね」

「いや、文句はイリスに言ってくれ。私に言われても困る」
「けど、先輩もなんだかんだで満更でもなさそうじゃないですか」
「いやいや、うかうかしてたら冥界にさらわれちまうからな、実は結構困ってんだぞ? ていうかそういう方向に仕向けたのあんただろ、メニャーニャ」
「それとこれとは話が別です」
「そう言われてもさあ……おいイリス、なんとかしろ」
「んふぅ……だって作業の邪魔するのも悪いダロー」
「だったらせめて私の真横でやるのはやめてもらえませんかね?」
「ヤーダネ。邪魔したくないから、終わるの待ってんダゼー?」
「らしくないわね。無理矢理にでも誘い込まないの?」
「メニャーニャ相手にそれをやったらガチで怖い目に遭うジャネェカ……」
「あー」
「いや、なに納得してるんですか先輩。……ああもう、わかりましたよ。早く終わらせますから待っててください」
「サンキューメニャーニャ……んふー……」



「……それにしてもまあ、イリス」
「ワット?」
「ハグレ王国に来た当初からすると信じられないくらいの蕩けっぷりよね……」
「侵略しようとしてたんですっけ……それが今や」
「アーハ……ユー達にメロメロになっちまったゼ、イェー」
「いや、イェーって」
「私がユー達を自分のものにしようとしているうちに、私自身がユー達のものになっちまったのサ……」
「ええー? そんな実感なんて無いっていうか、私は現在進行形でさらわれそうなんだけど……」
「それにしたって、ユーが好きだからそうしたいって思うんだゼ、エステル?」
「無理矢理はやめてよ」
「だってそれ以外の方法なんて思いつかないからナ。実に悪魔らしいやり方だって思っちまったから余計に」
「諦めてください、先輩」
「おい、後押しすんな」
「……まあ、あれダナ。どうにも、ユー達のいない光景ってのがなかなか考えられそうにないんダ」
「依存されてますね……」
「好意自体が純粋なのが分かるから、余計に質が悪いわぁ……」
「それに、私は欲張りだからナ。欲しいと思ったものは何がなんでも手に入れたくなるわけダ――メニャーニャは契約済みだが、エステル、ユーもそこのところは覚悟してもらうゾ?」
「嫌だよ……でもこうやって抱きつかれてるのを引き離せなくなってる時点でやばいかもしれない……」
「んふぅん……中毒になっちまうゼー」
「なってるだろ、もう」

「……そんなに先輩の身体は抱き心地がいいんですかね……」

「おい、メニャーニャ、黒いオーラ出すのやめろ、イリスも自重しろってば!」
「んふふふふ~……」
(あ、これダメなやつだ……グッバイ私の横隔膜……)
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ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
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