タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。
内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
ニワカマッスル、ハピコ。
ざくアクでは貴重なノーマルカップリング枠。
生活を支える者と、それを保険的な意味合いでの彼氏としてキープする者という意味のタイトル。
時系列は宿泊イベント「ポッコにおまかせ!」の後。
ざくアクでは貴重なノーマルカップリング枠。
生活を支える者と、それを保険的な意味合いでの彼氏としてキープする者という意味のタイトル。
時系列は宿泊イベント「ポッコにおまかせ!」の後。
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――ずぅぅぅぅぅぅぅん……
「なんだよマッスル、えらい落ち込んでんなー」
「何だハピコ……お前も俺を笑いにきたのかよ、ほっといてくれよ……」
「いや、そこまでいくと笑えないって。まあ、あんたからすりゃきっついよねー」
「見てたのかよ……」
「ハオちゃんに露骨に食肉扱いされた上に、ポッコちゃんにおちょくられたんだって?」
「泣きっ面に蜂ってやつさ……もういいんだよ、俺は一生女にモテずに誰かに食われて死ぬんだよ……」
「うわー、こりゃ重症だわ……まあ、モテないのはあんたの問題だけどね」
「何が問題なんだよ……俺はそんなに悪いことをしたのか?」
「ぶっちゃけ目の毒っていうか、露出度の高い筋骨隆々の牛男なんて普通は怖くて近寄りがたいと思う」
「ストレートだな!?」
「実際クウェっちは怖がってたじゃん。まあ、彼女に対しては無事に挽回したようで何よりだけど……ああ、あと」
「なんだよ、まだ何かあるのか?」
「そのクウェっちとの件を振り返るとさー……あんた、もしチャンスが来ても、自分をアピールせずにさ、他の人のバックアップに回りそうな気がするんだよね」
「はあ? どういうこった?」
「まー、私がなんとなく感じることなんだけどね。あの時さ、やろうと思えばあんた自身がクウェっちのパートナーになることもできたんじゃないの?」
「馬鹿言え。あれは俺のせいでクウェウリさんとベルの仲がこじれちまったってのに、そこへ俺と付き合いませんかって名乗り出るなんて、下衆の所業じゃねえかよ」
「迷わずそう考えるあたりが、損な性格してるよ、あんた。ま、そのままでいてほしいと思うけどね」
「……あー、言いたいことはなんとなくわかったぜ。損だったとしても変えられねえ、変えたくねえよ」
「だよねー。見た目も怖がられるし、そんでもって損な性格だし、そりゃモテないわ」
「結局、傷口に塩を塗り込みにきたのかよ、お前……」
「だって、私も正直、あんたを異性として見て付き合いたいかって言われたら、うーん」
「あー、別に俺もお前のこと異性として見れる気はしねえよ」
「お互い様だよねえ。ただまあ私の場合……単にそういう問題かっていうよりは、腐れ縁的な?」
「……そうだな。だらだらと関係を続けてるような感じだわな」
「付き合ってる期間だけは長いから、私はマッスルがものすごく頼りになるってことはよく知ってる」
「何だ、いきなり褒め殺しに来やがって」
「まあ聞いてよ。私さ、こういう手だから。これで便利なこともたくさんあるけど、一方で不便なこともいっぱいあるわけさ――特に、この拠点で生活するようになってからはね」
「ああ……飯食うときとか着替えるときとか、結構面倒してるらしいな」
「そーそー。まあ他の連中が助けてくれるからそこまで気にならないけど、その前はあんたが面倒見てくれてたじゃん?」
「そういやそうだったか。デーリッチに勧誘される前は離れ離れになってたから、随分昔のことのように思えるぜ」
「その頃にあんたの筋肉で守られた事もたくさんあるし、拠点に来た始めの頃だって、きれいにする工事を一番頑張ってたのもあんただしさ」
「……おう」
「――見た目が怖がられるってさっき言ったけどさ、マッスルが頼りになる奴だってことは、もう私だけじゃなくて、拠点の連中ならみんな知ってることなんだよね」
「……はあ。となるとやっぱり、俺がモテないのは性格の問題なのか……」
「けど、難しいところだよねー。性格を変えるってなったら、それはもうマッスルがマッスルじゃなくなっちまうような気がする」
「……俺もそんな気がするよ。ベルのことは羨ましいが、それ以上にベルがクウェウリさんと仲悪くなったりしたら、そっちのほうがずっと悲しくなるぜ」
「応援タイプっていうか、縁の下の力持ちっていうか、ねー。ま、キープしといてやるかくらいなら考えてもいーよ?」
「打算的だな、おい……」
「打算で結構。だって力持ちだし料理も出来るし私の不便さを補ってくれるし、キープしない手は無いってもんよ」
「そこまできっぱり言われるといっそ清々しいな……まぁいいや、ありがとよ」
「なんだ、そんなんで礼を言っていいのかい?」
「いや、少し元気が戻ってきたってことでな。お前なりに慰めに来てくれたのはわかったよ」
「へへ、そう? ならお駄賃もらうぜー」
「ばーか、調子に乗んな。お前こそ、俺を頼りにするなら対価は払ってもらうぜ?」
「言ったなー? じゃ、今度の会議までに売上げ勝負と行くかい?」
「はっ、最近はモーモードリンクの売上げも好調なんだぜ。舐めんじゃねえぞ?」
「上等だ、受けて立つぜ!」
「んじゃそーいうわけで、仕事行ってくるか!」
「おうよ……ヨーイドン!」
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こうと
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男性
自己紹介:
ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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