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タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。 内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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クラマ、マオ。
ヤガラモガラさんのイベント絵に触発されて書いた後日談です。
バレンタイン→http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=55278992
ホワイトデー→http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=55806362

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「うむうむ、よいものを見せてもらったのう」
「……何だよちび魔王。見世物じゃねえぞ」
「いやいやいや、怒るな怒るな。こっちはもう見てるだけでお腹がいっぱいじゃったぞー?」
「にやにやしながら言うんじゃねぇよ……! 畜生、変な噂立てるんじゃねぇぞ!?」
「言うてものう、わし、この拠点では一番の新参じゃし、わしが言うまでもなく噂なんてとっくに流れとるし、そこにあの出来事と来てはのう」
「くそったれ……! やっぱやめときゃよかったか……!」
「今更じゃろ。それにポッコちゃんも喜んでおったし、おぬしはおぬしでちゃんとお返しをする奴じゃという印象もついたじゃろうし、何も悪いことなんてないじゃろ?」
「お前みたいにからかいにくる奴がいなけりゃなっ……!」
「……うーん、まあ、確かにここまでの問答はからかってるように聞こえるかもな。気を悪くしたならすまんが、実のところ、おぬしって意外に誠実じゃよな?」
「はあ?」
「バレンタインにしても、口では文句を言いつつ受け取って、お返しのホワイトデーにはちゃんと高級菓子を選んでおるし。あれで嬉しくない女子はおらんじゃろ」
「……まあ、受けた恩はきちんと返さねえと気持ち悪いし」
「恩、か。そういえばわしもおぬしにひとつ小さな恩があるのじゃった」
「何だよ?」
「いや、王国市民プールの提案な、おぬしが後押ししてくれたじゃろ? ポッコちゃんが変な乗っかり方をしてきて漫才になったが」
「あー、あれか。ここ数年の暑さはたまったもんじゃないからな、俺としてもプールはあったほうが助かるってだけだよ」
「またそうやって別に他人のためじゃないってアピールするんじゃのう。まあ、構わんが」
「だからにやにやするのやめてくれって……」
「いや、つい自然とな。あとはそうじゃな、たびたびスカイツリーでボーリング大会を開くときも、引率としてついてきてくれておるよな。なんだかんだで面倒見も良いし」
「あー、天界の派閥生活でも気を遣うことが多かったからな、慣れちまった。それに、目を離しておけない子供も多いしな、この王国って」
「む、それはわしも含んでおるのか?」
「そりゃ含むさ。というかお前は魔王で、デーリッチはハグレ王国の国王で、ヅッチーは妖精王国の女王だろ? 揃いも揃ってお偉いさんな子供だ、迷子にでもなっちまったら洒落にならねえよ」
「ポッコちゃんだってまるっきり子供ではあるが、神様じゃしのう」
「わざわざ付け加えなくていいよ……なんだよもう、そんなに俺をポッコとくっつけたいのか?」
「嫌なのか?」
「答えづらい返しすんのやめろよ! 否定したら批判されるし肯定したら散々茶化されるしってのが見え見えなんだよ!」
「あー、うむ、確かに容易く想像できるな……それじゃと明確な答えはまだ出せんじゃろうなあ」
「ロリコン呼ばわりされてっからなおさらだよ……畜生、頭痛くなってきた」
「まあ、人の噂も七十五日、じゃったか。受け流すしかないのう」
「なげえ……しかも静まるどころか尾ひれついて余計に変な広まり方する気しかしねえよ……」
「心配性じゃのう」
「クラマ君は昔からこんなものですわ」
「今どっから出てきたんですか福の神様!!?」
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ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
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