タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。
内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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「あ、いらっしゃいませー……あれ、イリスさん珍しいですね?」
「ハロー、雪だるまガール。儲かってマスカー?」
「あはは、おかげさまで好評ですよー?」
「オー、ナイススマイル……トゥーブライト……」
「あれ?」
「いや、なんでもネーヨ。ちょっと店の中回らせてもらっていいか?」
「あ、はい。わからないことがありましたら気軽に声をかけてくださいねー?」
「店員としての立ち振る舞いもすっかり板についてんナァ……」
「……フーム。本当に多種多様なスポーツグッズを揃えてるんだナ。私からするとワケワカンネーのも多いが」
「私の故郷の雪だるまキックも、この世界だとそういう扱いでしたからねー。あ、ルールブックも完備してますのでご心配なく」
「今じゃ雪だるまキックのみに留まらず、スポーツ振興に精を出してるんだっけか?」
「はい。このお店をきっかけに、いろんなスポーツが広まっていって、たくさんの種類のスポーツ世界大会が開かれたりすればいいなーって」
「ベリービッグドリーム……ますますもって眩しくなっちまうナァ」
「ちなみにイリスさん、冥界では何かスポーツが流行ってたりしませんでした?」
「ンー? あー、私はそんなにスポーティタイプじゃないんだが……ベースボールとかフットボールとか、そんなのが流行ってたナ。なんなら今度詳しい奴に説明させてやろうカ?」
「あ、はい、それは是非! ありがとうございます!」
(……真っ当に感謝されるのも、すっかり慣れちまったナァ)
「あれ? どうかされました?」
「――いや、なんでもない。スポーツ好きなのは結構なんだが……」
「……何でしょうか?」
「私の視点からすると、少しだけ、ユーは勿体ネェナって思う」
「え、ええ……?」
「ある意味、ユーの存在は私にとっちゃ忘れようにも忘れられないんだが……ここまで話をしていて、ユーが氷の妖精だって事実が少しも出てこない」
「……あぁー、なるほど。そういえば次元の塔で戦った時は、私がみんなに代わってイリスさんの攻撃を引き受けてましたしね」
「ただでさえ超氷耐性だし睡眠が効かないし、その上氷のヴェールでさらに耐性上げやがるし、おかげで私のとっておきが全然通じネェし……ま、要するにユーの氷の素質はもっと大きく評価されるべきってことダナ」
「……勿体ないって仰る理由がなんとなくわかった気がします」
「イエス。惜しむらくはユーの場合、その氷の力が攻撃にはあまり活かされてないってことだ。かわりに投擲という強みはあるが……もし氷に特化してたら、私やゼニヤッタやプリシラにも十分に肩を並べる存在になれたんじゃネェカ、って考えちまうんダ」
「――ふふっ、すごく評価してくれてるんですね。ありがとうございます」
「ま、無理強いはしないというか、私が勝手に惜しんでるだけダカラ、ユーが気にすることじゃないケドナ」
「いえ、評価してもらえるのは嬉しいです。でも、私は雪だるまキックが好きですし、この世界でもこれで勝負したいと思っているので」
「マァ、投擲は投擲で飛んでる魔物には効果覿面だしナァ……」
「あはは、そういう意味もありますけど……やっぱりそもそものきっかけは『雪だるまキックをこの世界に広めたい』っていう思いなので」
「……ソーリー、戦いばかりに目が行っちまったナ」
「いえいえ。それにこの世界でも、ヤエちゃんやデーリッチがよく付き合ってくれて……目を見張るくらいの上達ぶりで、私もすごく嬉しくなるんです」
「なるほどナァ、そうやって興味の輪が広がっていくのか……地道に少しずつ、か」
「せっかくだからイリスさんもどうです?」
「フム、私も氷の悪魔だし……ン、氷の悪魔とイヤァ、ゼニヤッタは誘ったのか?」
「あー……あの人はそういえば、スポーツというイメージからはちょっと遠い気がして」
「オイオーイ、遠慮してドウスンダヨー。むしろアイツ、あれでかなり腕っ節が強いから、スポーツやらせりゃいい線行くんジャネーノ?」
「そうなんですか!!?」
「リアクションでけえヨ!? むしろ私よりずっと先に王国に居たダロ、アイツ。なんで今まで誘ってなかったんダヨ……」
「むむう、イリスさんがそこまで仰るならゼニヤッタさんも誘ってみることにします! アドバイスありがとうございます!」
「クソォ……いい加減眩しすぎて灼かれちまうゼ……」
「えっ?」
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自己紹介:
ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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