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タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。 内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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イリス、エステル。
こちらの記事で暑がっているエステルさんを見ていたらムラッと来てしまった。後悔はしていない。

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「んふー♪ 今日もエステルは抱き心地がいいデスネー♪」
「うう……いつにも増して抗えない、引き剥がせない……」
「ユーの感想を聞きたいデース」
「……うん。ひんやりしててすげえ気持ちいい抱き枕だわ、今のあんた」
「フフン♪ 暑かったらいつでも呼ぶデース」
「サービスいいな、おい……でも、あんまりあんたに甘えてると、堕ちてく気がするんだよなぁ。悪魔の誘惑としちゃ、キツすぎだよこれ……」
「こっちとしちゃ望むところダゼー。それに、我慢は良くないゾ? 熱中症になっちまう」
「うう、もっともなこと言うなよぉ……」
「ナンダ、悪魔がもっともなこと言っちゃイケネェカ?」
「さっき言ったじゃん、あんたが言うと悪魔の誘惑にしか聞こえなくて、今のタイミングって抗いづらいからさ……いつもより気を強く持って拒否しなきゃ」
「オイ、結局抱きつかせたままそんなこと言っても説得力ネェゾ……難しいこと考えんなヨー。私はオマエの抱き心地が好きで、オマエは私の冷気で涼める。それ以上でもそれ以下でもない、それでいいジャン」
「いいのかなぁ……まぁ、いいや。ありがとって言っておくよ、イリス」
「ドウイタシマシテ、デース♪」



 ――ぎゅむぎゅむ。



「……に、してもさあイリス」
「ワット?」
「やっぱり氷の悪魔だとさ、夏の暑さなんてへっちゃらだったりする?」
「……まあ、ソウダナァ。暑かったら冷やせばいいし、オマエみたいにへばることはないカナ」
「そっかぁ……うらやましー」
「ただ、結局どっちかってーと、冬より夏のほうが苦手ダ、私も」
「へ、そうなの?」
「――暑かったら冷やせばいいとは言ったが、それって魔力を使うんだヨ。微々たるモンではあるが、さすがにずっと暑さに晒されればじりじりと減っていくってわけサ」
「あー、なるほど……」
「極端な例で言えば、巨大魔物戦争のときのカラカラ砂漠ナ。私の顛末は知ってるダロ?」
「マナを消耗しすぎて数日寝込んだって言ってたっけ……」
「イエス。環境的にも私とは相性が悪すぎる場所で、しかもギリギリの戦いを強いられたカラナ」
「ちょっと見てみたかったなー……って、みんな無事だった今だから言えることだけど」
「ヤメロ、私は見せたくネェヨ……まあそんなわけで、じりじりと魔力を消耗させられる夏は苦手ダナ。他にも、夏の太陽は日差しがキツイから、神サマに鋭く睨まれてる気がするってのもあるし」
「あー、ちょっとその気持ちもわかるかも……でも実際は福ちゃんとも仲良くしてるんでしょ?」
「まあナ、一方で天狗ボーイには睨まれっぱなしだが……同じ睨むでも、あーいうのは青臭くて可愛いもんダ」
「楽しんでるわね?」
「おかげさまでナー。ああ、あと、夏は苦手だと言ったが――」



 ――ぎゅっ。



「おうっ……ちょっと、苦しいってば……」
「ハハ、ちょっとだけ我慢ナー。こうやってユーを抱いてひんやりさせるために魔力を使うのは、悪くないデース♪」
「おおう……なんたる大サービス……」
「そのかわり、もうしばらく抱き心地を堪能させるデース」
「あーもう、どうあがいても断れる流れじゃないよ……心理的にめっちゃ魂手繰られてるぅ……」
「オー、上手いこと言ったナ? そのままこっちに来てもイインダゼー?」
「それとこれとははなしがべつぅー……」
「声がとろけてるゾー?」
「うるさいばかぁー……」
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ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
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