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タイトルどおり、pixivなどで書いたざくアクSSの保管場所です。 内容に差異はありませんが、ショートショートにまとめられていた話などは細かく分けられています。
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ツイッターで企画されていた「ざくアク版深夜のお絵描き60分一本勝負」に参加して書いた2作品をまとめたものになります。登場人物多数ですが、この作品でのお題は「デーリッチ・ゼニヤッタ・地竜ちゃん」の3名。
 pixivでは2ページ構成ですが、こちらでは一記事にまとめての公開となります。

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 ――ウオオオオォォォォォ……!!!!

「あーっ、また胞子が出てきたでち!?」
「一斉攻撃だ! ハピコ、ハオ、ヘルラージュ、ゼニヤッタ! 前に出ろ!!」
「任せろ姉御ー! 吹き飛べぇっ!!」
「いい風が来たハオー! いくよっ、だいしゃりぃぃぃぃぃん!!」

 ――グガアァッ!!

「まだですっ!! 爆ぜなさい、ヘルズラカニト!!」
「――塵となりなさい……ホワイトローズッ!!」

 グアアアアアアッ……!!

「よっし、胞子は消えたよっ!」
「気を抜くなっ!! 大技が来るぞ、構えろ!!」

 ――グオオオオオオッ!!

「きゃああっ!?」
「あーっ!? 三人とも吹っ飛んだよ!?」
「まずいな、あれはかなりダメージが……あ、ハピコ!? 上っ!!」
「え……うわあっ!?」
「飛礫がっ……大丈夫か、ハピコ!?」
「いっ、てぇっ……い、いや、でも一発ならなんとか、私は大丈夫っす……それより、ほかの三人が動けないみたいっす!」
「任せるでち、ハピコちゃんは下がって! リカバー!!」





「これで大波はしのげたか……」
「けど、みんな大技を使っちゃったでち! いつまた胞子が出てくるかわかんないでちよ!?」
「一刻も早く迎撃態勢を整えなおすしかないな……」
「――だったらオレが支援してやる。特に必要なのはデーリッチとヘルとゼニヤッタだな、前に出ろ!」
「あ、ブリちん! お願いするでち!」
「任せろ! テクニカルフィールド、展開!!」
「――助かります、ブリギットさん!」
「胞子への迎撃態勢もそうだが、今のうちに本体にもありったけの力を叩き込んでやらないとな。オレはそのまま攻撃に入るぜ!」
「ありったけと言うなら、あれは氷に弱いようですから、皆さん私に続いてくださいませ!」
「頼む、ゼニヤッタ! 他のメンバーも隙をついて攻勢に出るんだ! ただし傷ついたらすぐに後ろと交代! 大技の準備ができ次第、いつでも撃てるように構えておいてくれ!」

『皆さん、大丈夫ですか!? 生きてますか!?』

「あ、ヘルパーさん!? 生きてますけど失礼ですよ!?」
『す、すいません! ですがこっちも急いでます! それに、もう一回支援ができそうです!! 今どんな状況ですか!?』
「胞子を一掃して、なおかつ相手の大技を受けてから態勢を立て直したところです! 次に同じ状況になるまでに迎撃準備ができるかどうかはわかりません!」
『なるほど、わかりました! でしたら保険が必要ですね! えいやーっ!!』
「――あ、光の膜がっ!?」
『はあ、はあっ……前衛にいる皆さんの大地属性への耐性を上げておきました! ある程度は受け流せるはずです!』
「なるほど、だったら多少でも強引に攻めたほうが良さそうだな! 助かるぜ、ヘルパーさんよ!」
『ぜえっ……ですがすいません、次の支援までにはまた時間がかかりそうです! こっちもかなり力を使ってしまいました……!』
「とんでもないです! 離れた距離からでもこんな強力な支援があるのはありがたいです!」
『引き続き急ぎます! どうか皆さん、やられないでくださいねー!!』



「――ローズマリー、指示をくれ。続き、いけそうか?」
「ああ、大丈夫だよ。これならまだまだ戦える。なんとかこのループを維持できれば、勝機はあるはずだ!」
「ひえ~……だ、だったらボクはもういいんじゃないっすかね!? 失礼してもいいっすか!?」
「おっと、逃がしてたまるか。どうやらどらごんのほうは地竜の攻撃に強いみたいだからな。場合によっては引き受けてもらうぞ!」
「ひぃー!? 血も涙もないぃーっ!?」
「元はと言えばお前が呼び起こしたんだろうがっ!! 責任ぐらい取れ、いや取らなければ殺すっ!!」
「ひぃえー!?」
「というかどのみち、地竜を撃退しなきゃ仲良く全滅だぜ? 諦めて気張るんだな!」
「そ、そんなこと言われても……あーっ、また胞子がー!?」



 ――グォオオオオオオオオン!!!!



「ま、まだヘルズラカニトは撃てないですわよ!?」
「相手のペースが早かったか……だが、火力が足りなくてもいい! とにかく撃てるだけの範囲攻撃を撃つんだ――喰らえ、ソルグレネイド!!」
「ブリギットに続け! ブリザード!!」
「もう一回だっ! 吹き飛べぇーっ!!」
「フルスイングだハオー!!」

 ――ギャオオオオオン!!

「くそ、今度は残ったか……!!」
「跳び上がったよ!! みんな、構えてーっ!!」

 ――グオアアアアアアァァァァッ!!!!

「うわああっ!!?」
「ローズマリー!!? しっかりするでちー!?」
「デーリッチ、あとでピンクポーションを飲ませてやれ!!」
「……皆さん、私は準備が出来ましたわ。下がってください」
「いけるのか、ゼニヤッタ! 頼むぜ!」
「お任せください、ブリギットさん、国王様――」



「これで終わりですっ!! 受けよ、ホワイトローズッ!!!!」



 ガアッ――グアアアアアァァァァァッ!!!!



「やった、胞子が消えたでち!」
「いや、待て、それだけじゃねえ!? 様子が――」
「消えていきますわ……もしかしてこれは、私たち、やったんですか!?」
「……届きましたか……力を振り絞った甲斐が、ありましたわね……」
「うう……どうなったんだ……?」
「あ、ローズマリー、大丈夫でちか!? 地竜ならたった今消えたでちよ!!」
「……消えた、だって……ちょっと待って、死体は……?」
「え、死体?」
「何も残ってないハオ! 邪悪な気配も!」
「……バカな、あれだけの質量を持っていて、それが影も形もなくなるなんて……」



 ――ぐごおおおおおぉぉぉぉぉぉん……!!!!



「な、なんだぁ!?」
「そ、そんな!? ま、まだ生きてるんでちか!?」
「おかしいハオ! 確かに邪悪な気配は消えたはずなのに!?」
「見ろ、卵のところで何かが動いてる……来るぞっ!!」

























「もっけー!!」





******





「もっけ、もけー♪」
「ふう、今日の朝も気持ちのいい散歩ができたでちー♪」
「あ、おはようございます、国王様」
「あれ、ゼニヤッタちゃん? おはようでちー。朝早いのは珍しいでちね?」
「なんとなく……たまには早起きしてしまう日もありますね」
「もけーっ!」
「あ、地竜ちゃんちょっと、急に走らないでっ!?」
「きゃっ……あらあら、こちらに来ましたわね」
「もー、地竜ちゃん! 角が刺さったら危ないでちよ!?」
「気にしないでくださいまし、私は大丈夫です」
「もけー♪」
「というか、随分懐かれてるでちね……ゼニヤッタちゃん、地竜ちゃんと接点あったっけ?」
「いえ、私はこれといって何かをしたわけではありませんが……」
「ぐごご?」
「めっちゃ見つめてるでち……」
「……大丈夫なのでしょうか。この子は本来、私とは相性が悪いはずですが」
「え? どうしたんでち?」
「確か、この子は爬虫類だそうで、寒さに弱いとお聞きしました。実際に悪意の影を相手にした時は、私の持てる力を振り絞って戦いましたが」
「あー、あの時のゼニヤッタちゃんはすごく頼りになったでちねー。でも、悪意は悪意、この子はこの子で、今は関係ないと思うでちよ?」
「そうでしょうか。もちろん私は国王様の敵に容赦するつもりはありませんが……もし、私の振るう力で、この子が傷ついてしまったら――」
「もけーっ!!」
「きゃっ!?」
「ち、地竜ちゃん……いや、今のはゼニヤッタちゃんの言葉をさえぎったのかな?」
「え、ええ?」
「なんとなくでちけど、地竜ちゃんは気にしてないみたいに見えるでち。自分からゼニヤッタちゃんにくっついて、今はちょっとやそっとじゃ離れてくれそうにないでちよ」
「は、はあ……どうしてそこまで……」
「ふふん。確かにゼニヤッタちゃんは、振るう力は冷たいけれど――逆に、心のほうはすごくあったかいじゃないでちか。地竜ちゃんのことを気遣える優しさが、何よりの証拠でちよ?」
「もけぇ……?」
「なんでそこで首を傾げるのかな!? 今デーリッチすごくいいこと言ったでしょ!?」
「……ふふ、ありがとうございます、国王様、それに地竜さん」
「さん付けなんでちね、ゼニヤッタちゃん……」
「――お礼ついでに、地竜さん。せっかくですからもう一回、私と散歩に出かけませんか?」
「もけ? ――もけーっ!」
「お、おおう、地竜ちゃん、元気だなぁ……」
「国王様、あとは私にお任せくださいませ。楽しんで参りますわ」
「あ、うん。いってらっしゃい、気をつけるんでちよー?」



「朝日が気持ちいいですわね……」
「もけー♪」
「あれ、地竜ちゃんとゼニヤッタじゃん、珍しいな?」
「おはようございます、ヅッチーさん。ベロベロスさんのお散歩ですか?」
「あー、今日は相棒が地竜ちゃんで、ヅッチーがベロベロスの担当で、帰るところなんだけどなー? 相棒め、サボりかー?」
「いえ、国王様はもう帰ってこられましたわ。私が地竜さんにお願いをしてもう一度、というところです」
「へえ、そりゃまたどういう風の吹き回しだい?」
「もっけもっけ!」
「わうん? わうわう!」
「いや、おまえらが会話してもわかんねえよ!?」
「ふふっ、お二人も随分と仲がよろしいのですね」
「……ゼニヤッタも律儀だよなぁ。『お二人』とか、さん付けしたりとか」
「立派な仲間ですからね、このお二人も。特に地竜さんは寒さが苦手なはずなのに、私にとても懐いてくれていますから」
「もけーっ!」
「わうわう!」
「あ、こら、ベロベロス、急に引っ張るなって! なんだよー、おまえもゼニヤッタが好きなのかー?」
「あらあら……こうなると、今後は私も散歩役になったほうが良いのでしょうか?」
「まあ、それはそれで歓迎するけどなー。気持ちいいだろー?」
「ええ、朝日の光も悪くないと思います」
「じゃあ、ヅッチーたちは先に戻るから、ゆっくり楽しんでくるといいぜー。邪魔したなー?」
「行ってきます、ヅッチーさん」







「……ホンット、悪魔らしくネェ奴ダナ……」
「いつから聞いてたんでちか、イリスちゃん……」
「アー、まあ気にスンナ。ツッコミ入れたかっただけダ」
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ざくざくアクターズというフリーゲームの二次創作をやっています。ネタが思いつくかどうかは気まぐれなので不定期更新。
主な活動場所はpixivで、この場所はあくまでも保管庫として活用しています。
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